本日は、朝早くから大館市主催の花岡事件の慰霊式に参加。その後、事件に関係する場所を次々と訪ねて回るので、ブログを書く余裕がありません。もっと長い時間滞在するべきだとも言われたのですが、やはりこのコロナのもとで、東京経由でやってきた人が、そんなに長時間滞在できないと思ってスケジューリングしたんです。

 

 ということで、本日の記事は、昨日頭出ししましたが、石破さんがブログで『抑止力神話の先へ』を紹介してくださった話です。「イージスアショアの計画停止など」というタイトルでした。

 

 まずイージスアショア撤回問題で自説を述べておられます。責任をもって安全保障に取り組んでいる方らしいものです。例えば、陸上に配備するからブースターが民有地に落下する危険があるわけで、例えば海岸に設置することも検討対象にしています。確かに、ブースター問題だけを見ると、それって考えられることですね。

 

 敵基地攻撃能力についても言及。現時点で結論を持ってはおられない。だけど、これも検討対象ではあると思います。それを拒否するにせよ、リアルな検討の上でのことでしょう。「外交でやるんだ」という意見も多いですし、それは大事なことですけれど、どんな危険でも外交で解決するのなら、自衛隊は不要なわけで、「外交でやるんだ」と主張する場合、自衛隊をどう使うのか、使わないなら廃止するのかまで明確にしないと、責任を持った発言とはいえないでしょう。石破さんがそう言っているわけではありません。私の論評。

 

 本の紹介文は簡単なんです。以下、引用。

 

 「なお、『抑止力神話の先へ』(自衛隊を活かす会編・かもがわ出版・2020年)は、抑止力についての頭を整理するのにとても役立ちます」。これだけなんです。

https://www.amazon.co.jp/抑止力神話の先へ-伊勢崎-賢治/dp/4780310792/ref=sr_1_1?__mk_ja_JP=カタカナ&dchild=1&keywords=抑止力神話の先へ&qid=1593467024&s=books&sr=1-1

 でも、何と言っても、どの調査でも次の総理大臣でトップの方の発言ですから、意味が違います。抑止力に頼り切っていた戦後の防衛政策を転換して行く上で、何らかの変化が期待できる可能性が生まれているわけですから。

 

 4月に福岡に行って、山崎拓さんと柳澤協二さんとの対談をやったときも、山崎さんが、柳澤さんの抑止力批判に感銘を受けた話をされていました。抑止力に何の疑問も感じないでやってきた戦後の防衛政策にはじめて問題を提起したことを大いに評価してくれたのです。

 

 このお二人とも防衛庁長官を経験し、自民党の幹事長でもあった方ですからね。立憲民主党や共産党からは、何の反応も聞こえてきませんが、自民党の中から出て来るというのは、やはり自民党の柔軟性というか幅広さは、まだ失われていないということかもしれません。

 

 次期政権を誰が担うのか、そのもとで安全保障政策に変化が生まれるのか。期待を持って見守りたい(見守る立場ではなく実践する立場ですが)と思います。

 

 そういえば、この本、「自衛隊を活かす会」で紹介していなかった。早速手配しなくっちゃ。