昨日は「自衛隊を活かす会」の抑止力講座があって、司会を務めてきました。その後、伊勢崎さんのジャズヒケシ、最後は懇親会。

 

 この1年間、自衛隊を活かす会はずっと、抑止力について勉強と議論を積み重ねてきたんです。この日本で、安全保障の理念と言えば抑止力以外にないという現状で、それを超えるものを提示できないと、いつまでもいまの政府の政策の枠内でしか防衛を論じることはできないという問題意識で。

 

 それで、この問題に関心をもつ安全保障の専門家をお招きし、お話しを伺ってきたのですが、そういう方ですから、我々のような会にやってきたと分かると問題もあるわけですね。名前は出してほしくないとか、それは構わないが話した中身は公にしてほしくないとか。当然のことですが。それで、ほとんどが非公開講座になって、一般の方をお招きできなかったんです。

 

 それが終わって、ようやく、「自衛隊を活かす会」の3人の呼びかけ人が自分の考え方をお話しする段階になったのです。その第1回目が昨日で、加藤朗さん(桜美林大学教授、元防衛研究所研究員)のお話しでした。

 

 もう年の瀬で作業がどこまでできるか分かりませんが、年明けのできるだけ早い時期、録画を公開するつもりです。待っていてください。

 

 そういえば、このブログでは、「自衛隊を活かす会」を紹介するのは初めてですね。柳澤協二さん(元内閣官房副長官補)を代表に、4年半ほど前に設立されたもので(私は事務局長)、自衛隊を否定するのではなく、かといって国防軍や集団的自衛権に走るのでもなく、現行憲法(前文と9条を含む)のもとで可能な自衛隊のあり方を模索し、提言して区ことを目的に活動しています。

 

 次回は春頃。主報告は伊勢崎賢治さん(平和構築論、東京外大教授)です。