<今日の表紙>昨年11月に73歳で亡くなった作家の伊集院静

カラーよりモノクロがよく似合う

 

4月中旬〜5月10日までで、伊集院静の大人の流儀シリーズ7冊を再読しました。

2012年〜2017年までに買って読んだシリーズです。

 

4月初めに朝日新聞天声人語で新社会人へのサントリーの広告での伊集院静の贈る言葉を紹介していたことが久しぶりに読む動機になりました。

 

僕は1つ年上の伊集院静のファンでしたので男の流儀シリーズが発売されるのを心待ちにしていました。

 

いつしか、時は過ぎ去りすっかり忘れていますので新鮮に感じました。

 

伊集院静は仙台に住んでいて2011年の東日本大震災もリアルに体験していますので体験談も含めて改めて納得しました。

 

このシリーズで数回出てきた言葉が印象的でした。

 

親しい方を亡くされて戸惑っている方は多いでしょう。私の経験では、時間が解決してくれます。だから生き続ける。そうすれば亡くなった人の笑顔を見る時が必ずきます。最後に数年前に観た映画でのチェチェンの老婆のせりふを紹介します。

 

「あなたはまだ若いから知らないでしょうが、哀しみにも終わりがあるのよ」

 

このセリフは、大人の流儀1での「愛する人との別れ~妻・夏目雅子と暮らした日々」の最後の言葉ですが、数回その後のシリーズでも出て来ます。

 

僕も16年前に妻を亡くしました。

 

伊集院静の言う通りで、時間が解決してくれました。

 

哀しみの終わりは笑顔時間かかるが生き続けよと

 

最後に読んだ「伊集院静の流儀」は内容が濃くて読み応えがありました。

家族のこと、若者のこと、そして人生のこと、特にギャンブルの考え方など読み応えがありました。

 

短編の小説「親方と神様」もよかった。

 

これから再読する伊集院静の小説3冊でお別れします。

2011年〜14年に買った本です。

 

当分伊集院静の世界を楽しみます。