<今日の表紙>もう蕾が膨らんできているJR大曽根駅前の広場の河津桜
人類が滅亡する原因としてはいろいろあります。
核戦争、ウィルス、巨大隕石衝突などが代表的原因です。
以前読んだ小説「ジェノサイド」高野和明著では、新人類です。
今回読んだ小説「ホワイトバグ 生存不能」安生正著ではちょっと変わった原因です。
地球温暖化によって蘇った石炭層に潜んでいた二酸化炭素や一酸化炭素を好みメタンを排出して人類に襲いかかってきた新生物です。
地球は寒冷化と温暖化を繰り返してきたという歴史があります。
その中に、全球凍結という寒冷化が記録されていますがその中の一つに擬似全球凍結があり新生物が繁栄して地球を白く覆っていたという新説を説く学者が現れました。
地球は長い間酸素がなく30億〜25億年前にシアノバクテリアが誕生して光合成によって酸素濃度が高くなってきて酸素を利用して生きている生物が誕生して繁栄する一方で酸素を必要しない生物は激減していったという説です。
酸素は毒という生物にとって酸素が多くなるにつれて悪環境になっていったようです。
昨今の急激な二酸化炭素濃度の上昇によって石炭層に閉じこもっていた生物が長い冬眠から覚めて人類を襲い出したというシナリオです。
結構面白かったです。
人類滅亡を防ぐ主人公の登山家甲斐と地質学者上条、動物遺伝育種学者丹羽の3人がこの危機に立ち向かいます。
温暖化がもたらす危機は生物の生態系にも大きく影響することは間違いありません。
作者の安生正は今までも日本が滅亡するストーリーの小説を手掛けています。
テンポが良くみるみるうちに危機が迫ってきます。
今回も面白く読めてあっという間に読み終わりました。
温暖化人類滅ぶトリガーかホワイトバグを読んで感じる
まだまだ咲くまでかかる地蔵川の両手蕾でお別れします。
河津桜とはだいぶ違います。