【映画】劇場版 モノノ怪 唐傘 観賞日記 | 華胡の部屋 リビングルーム

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此方は後日弾やアフタートークを綴ります

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劇場版 モノノ怪~唐傘~

 

行って来ましたカチンコ映画

 

大好きなシリーズ作品の初の劇場版

 

私のモノノ怪語りは推しの

 

新木宏典さん

が座長を努める舞台版の方で幾度となく

綴って来ましたので其方もご覧下さい(^▽^)/

 

 

 

 

 

先ずは本編を綴る前に此方のご紹介から

 

 

「OSHI BASE Harajuku」

 

イベント・ギャラリースペースにて開催されていました

『劇場版 モノノ怪 唐傘』の世界観が味わえる企画展が開催されていました

 

大型のLEDモニターで唐傘の映像投影や作品や登場人物などを解説したパネルなどの展示も御座いました

 

 

 

 

コチラは映画のモチーフである唐傘をテーマに

薬売りさんと一緒に写真が撮れるスペースですカメラグッ

 

又、ポップアップショップも同時開催されていました

本来ならイベント開催期間にご紹介しないと意味がないのだけど

記念と覚書に。。。鉛筆

 

 

 

では、ここから先は盛大にネタバレをしますパー注意バツレッド

 

準備はいいですかはてなマーク

 

 

 

では唐傘を綴って参りましょう

 

先ず、モノノ怪を初見って方の為に作品を軽くご紹介

 

『モノノ怪』は、2006年にフジテレビの「ノイタミナ」枠にて異例の高視聴率を記録した『怪~ayakashi~』の一編「化猫」から派生し、2007年にテレビアニメシリーズとして放送されて以来、根強く愛され続けている作品です。

 

また、2023年2月には舞台 「モノノ怪~化猫~」が

更に、今年3月に 舞台 「モノノ怪~座敷童子~」が上演されました。

 

 https://x.com/anime_mononoke/status/1833822804657225787?s=46

 

 

 

薬売りの現るところ、モノノ怪の気配あり

〝ナニモノ〟か、より生じた抑えられぬ〝情念〟が〝アヤカシ〟と交わると「モノノ怪」となる。モノノ怪がひき起こす〝怪異〟が人々に襲いかかる時、謎の男〝薬売り〟が忽然と姿を現す。
この世で唯一、モノノ怪を斬り祓うことができる〝退魔の剣〟を携え、荒れ狂うモノノ怪の前に一人立ちはだかる。

 

大奥を舞台に劇場版として〝新生〟する。豪華絢爛な世界を絵巻物のように描き、細部まで緻密に、時に大胆に表現した美術や、CGと和紙テクスチャを組み合わせた斬新な手法、膨大なカット数と独自の色遣いにより生み出される唯一無二の映像美など、薬売りのミステリアスな魅力と相まって、〝密度〟の濃い世界観に圧倒される。
さらに、個を殺し集団に染まることを強いられる生き辛さ、という現代にも通じる普遍的なテーマ、人間の内面に渦巻く業と願いを描く物語が深い共感を呼ぶ。
誰の心にもモノノ怪の種が根づきかねない混沌としたこの時代に、切なくも強く魂を揺さぶる〝救済〟の物語が立ち上がる。
シリーズの生みの親である中村健治監督の元に集結した、豪華キャスト・スタッフによる完全新作の劇場映画が、新たなる伝説を刻む。

 

 

正に今回の薬売りの冒険譚は、大奥びっくりマーク

 

女たちの情念が渦巻く場所。

大奥とは、世を統べる〝天子様〟の世継ぎを産むために各地から美女・才女たちが集められた〝女の園〟であると同時に、重要な官僚機構でもある特別な場所。独自の掟が敷かれた〝社会〟でもあるこの異質な空間に、新人女中のアサとカメが足を踏み入れる。
キャリアアップを図る才色兼備のアサ、憧れの大奥に居場所を求めるカメ。正反対の二人は初日から、大奥で信仰される〝御水様〟に「自分の大切なもの」を捧げるという、集団に染まるための〝儀式〟に参加させられる。そこで起きた出来事をきっかけに、二人の間には絆が生まれてゆく。
御年寄の歌山は、大奥の繁栄と永続を第一に考え女中たちをまとめあげるが、無表情な顔の裏に何かを隠している。そんな中、少しずつ、彼女たちを覆っていく〝何か〟。夜ごと蓄積されていく女たちの情念、どこからともなく響いてくる唐傘がカラカラと回るような異音、取り憑かれたように理性を失っていく女中…。
ついに決定的な悲劇が起こり、薬売りはモノノ怪を追って大奥の中心まで進むが、モノノ怪を斬り祓うことができる退魔の剣は「形」「真」「理」の三様が揃わなければ、封印を解き抜くことが叶わない。薬売りが大奥に隠された恐ろしくも切ない真実に触れるとき、退魔と救済の儀が始まる──。

 

正直に言って相変わらずの難解さでした。

予告でも何度も出て来た"女たちの情念”ん~

 

此処からは作品の世界観を見ながら感想を綴って参ります

 

 

先ず、一番に触れるのは薬売りさんがあか抜けた!?

 

テレビシリーズでも怪ayakasi の時から大きくイメチェンすることなく同じスタイルで描かれていた薬売りがここに来てガラリと雰囲気が変わりました。

 

髪型もお召し物も話し方さえ。。。

 

その解説の一つが作品公開直前に公開された公式特番にて中村監督が説明したのが

 

「モノノ怪を斬るための武器である退魔の剣は64種類あるとされ、その退魔の剣と同じ数だけ薬売りは存在しているの」

 

との事でした更に

 

「例えるなら仮面ライダーと同じ。テレビ版の薬売りが1号ならば劇場版は2号。今後もっと増える可能性もある」ってww

 

 

退魔の剣を抜くには

 

この退魔の剣は、鞘から抜くための条件があるとされており、今回の劇場版でもその設定が踏襲されています

その条件は、モノノ怪の「形(かたち)」「真(まこと)」「理(ことわり)」を示すことです。

 

これは、これまでと変わらずで良かった!(^^)!

 

この物語では3つの条件が分かり易く表現されていたように感じます。

 

カメが井戸に櫛を捨てた時に、薬売りは“形を成した”ことを明言。のちに遺体によって濡れた床が円の姿を描いて乾いていく様子から、形が「唐傘」であることが明示されます。

 

続いて、前回の餅引きを務めるはずだった女中の名前が北川であることが発覚する場面で“真”を得たことが明言されます。

 

そして、最後にアサが自身の務めを自覚し、カメが悪臭に耐えかねるところで“理”が示されたとされ、満を持して剣が抜かれます。

 

そして、もう一つシンボル的存在の

 

 

お水様とは?タラータラー

 

物語の冒頭から登場する大奥の中にある井戸

そして、女中たちが毎朝飲まされる悪臭のする水アセアセもやもや

 

アサとカメが水を飲むときに感じた悪臭とはなんだったのでしょうか。

映画のクライマックスではあの水が、多くの女中たちの亡き骸が積まれた井戸から汲まれていたことが明らかになりました。

多くの女中が大事なものを手放し、まさに自分を殺してきたことで大奥という社会が成り立っていることを示しているようです。

 

まだ大奥に入りたての二人にとって、あの水はまだ受け入れがたい悪臭でした。

しかしお務めが長くなり大奥の社会を受け入れてきたアサは、臭かった水がいつの間にか平気になって。。。

 

一方、大奥から立ち去るに至ったカメはついには水を口に含むことなく捨てている様子が描かれます。

アサとカメの行く道が大きく分かれた瞬間でした。

 

そして印象的だったのが大広間の女中たちの顔。

 

大奥という社会の中に個人"個”が不要なものという表現。

 

配信番組などでは度々監督やプロデューサーがこの映画のテーマが「合成の誤謬(ごびゅう)」であることを話してました。

 

これは難しかったので私も言葉の意味を調べました。

 

経済用語で合成の誤謬とは、個人にとっては良い行為でも、全体的にとっては悪い行為と言えるもののことです。

 

つまり、大奥という社会を成り立たせるために、個人を押し殺すことはできるのか。社会を優先できるのであればあの水は平気に飲めるし、個人を殺せない人間には受け入れ難いものなのです。

 

それを受け入れた者の顔がグルグルうずまきうずまきの表現となって描かれていました

 

 

そしてアサとカメの大奥での物語が展開して行きます

 

物語は架空の世界に存在する大奥という世界(社会)

 

そこでは世継ぎを授かる為に集められた女たちが暮らす男子禁制の世界

 

此度の怪異の調査の為にこの大奥に立ち入りを許された中老二人と薬売り

滞った水に流れが出来た事で明かされる事実

 

それぞれが捨てなければいけないものは、思い入れのある櫛や鞠、万華鏡など、人によってはっきりと物として描かれていますが、唯一、アサだけはそういった“物”が描かれません。

 

しかし、アサにも“捨てなければいけないもの”があることは、北川の2回目の来訪で言及されています。その捨てなければいけない物は形があるものとは限らず、それを捨てると乾いてしまう、と語られています。

 

大奥に馴染めていないカメは、大奥という社会には不適合だとして切り捨てなければいけない。しかしアサにとっては大事な存在である……。そんな葛藤が、かつて同じように友人を切り捨ててしまい、後悔から井戸へと投身した北川という存在を呼び寄せたと言えます。

悲しい連鎖。。。

 

男子禁制という特殊な場である大奥では、同性愛も決して少なくないことであったとされています。

二人の関係が此度の怪異を呼び起こすキッカケとなったのでしょう

 

 

  

 

 

劇場版「モノノ怪」は3部作

そして、新たにこの劇場版シリーズが三部作であることが発表されました。

『劇場版モノノ怪 第二章 火鼠』が2025年3月14日に公開されます

 

実は映画のエンドロールで御水様として描かれた物体を取り囲む三本の柱。そこには日本神話に登場する“アマテラス”や“スサノオ”、“ツクヨミ”らしき姿が描かれ、綱らしきもので繋げられていました。

『劇場版モノノ怪 唐傘』が三部作の一部だとすればまだまだ物語が展開して行くのでしょうか?

 

来年!!劇場版モノノ怪 第二章 火鼠 お楽しみに