登場人物

私→るな

旦那→よしお

不倫相手のオンナ→りんこ

息子→にぃに(小学1年生)

娘→娘ちゃん(1歳)



忘れもしない


よしおからの


一言目の言葉


、、、



「一生かけて償わせて下さい」


小さい声だったが


はっきりと


よしおは言った


わたしは


そのよしおの言葉を遮るように


「じゃーなんで不倫してん!」





と声を荒げた


よしおがどんな言葉を言っていても


わたしからの返事は


これだっただろう


ちょうど店員さんが


フードメニューを運ぼうと


こちらに向かってきている瞬間だったらしく


申し訳なさそうに


店員さんが


フードを運んできてくれた



イベントバナー



こちらも


とても申し訳ない気持ちだが


この怒りは収まらない


「聞いてんか?こんな最低なことしといて、償えると思ってんか?

家族を壊して、相手のオンナの人生もめちゃくちゃにして、どうやって償える?簡単にゆうなよ!」


わたしの怒りは収まらず


次から次へと


よしおを攻める言葉が

溢れ出し


攻め続けました


とにかく


よしおは


「最低なことをした」


「どうやっても償えることではないが、一生かけて償えるなら償わせてほしい」


などなど


とにかく


償わせてほしい


の一点張りだった


到底


すぐに許せることではない


わたしは


「今日はボイスレコーダーもらいに来ただけやから」


と言って


店をあとにした


よしおは


最後まで


「ごめんなさい。一生かけて償わせて下さい。」



頭を下げていた


ボイスレコーダーを受け取るだけなら


宅配便の速達や


誰かに代わりに受け取りに行ってもらうなど


やりようはいくらでもあった


やはり


わたしは


よしおに会いたかったのだろう


こんなに最低なことをされても


やはり


わたしは


よしおを思う気持ちがあるんだなぁ



会いたいんだなぁ



捨てることは出来ないんだなぁ



確信した一日だった



イベントバナー