登場人物

私→るな

旦那→よしお

不倫相手のオンナ→りんこ

息子→にぃに(小学1年生)

娘→娘ちゃん(1歳)



よしおが間借りしている実家の


最寄り駅まで


電車で9駅だった


なんだか、


車内で


久々にじっくり考える時間が出来た気がした


ここまで


突っ走ってきたが


ふと


落ち着いた時に


ほんとに現実なんかな?



よぎる


でも


これは


現実だ!



今から


夫がめちゃくちゃ他の女とセッ○スした証拠を


もらう為に


よしおに会いに行くのだ


最寄り駅に着いた


重い足取りで 


よしおの待つ居酒屋へ向かった


歩いて行くと


居酒屋の前に


スラッと背が高い男性が立っていた


よしおだ


毎日よしおに会っていたので


数日会っていないだけで


とてつもなく


久々に感じた


よしおを見た瞬間


言いしれぬ感情が


心の底から湧き上がってきた


よしおの顔を見れなかった


苦しかった


悔しい


寂しい


悲しい


色々な感情が溢れ出していた


わたしは


泣いていた


泣くのも悔しい


でも


涙が勝手に流れ出てくる


悔し涙?


寂しい?


悲しい?


何かわからないけど


どんどん溢れてくる


よしおは


わたしに気がついき


駆け寄ってきた


そして


抱きしめ、、、



しなかった。。


泣いている私の前に


ただ


大きい男が立ち尽くしていた


掛ける言葉もないのだろう


ちょうど


帰宅ラッシュの時間帯


たくさんの人が行き交っていた


みんな


見てみぬふりをして


通り過ぎてくれた


その時間が


ものすごく長く感じた



どうやって


居酒屋に入店したのか曖昧だが


なんとか


気持ちを落ち着かせ


居酒屋に入った


よしおは烏龍茶をたのんだ


私は、ビールを


それだけではお店に悪いと思い


少しフードメニューをたのんだ


さすがチェーン店


店内はほぼ満席で賑わっていた


二人の話し声は


他のお客さんの騒ぎ声で

かき消されるほど


不倫の話をするには


もってこいの環境にも思えた



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