登場人物
私→るな
旦那→よしお
不倫相手のオンナ→りんこ
息子→にぃに(小学1年生)
娘→娘ちゃん(1歳)
トラブルがあり遅くなる
と連絡があったきり
23時過ぎまで
音沙汰なしだったよしおが
ようやく帰宅した。
こんな事は
結婚して以来初めてだ
おかしい
何かある
そう思った
考えたくなかった
でも
嫌でも
浮気
の2文字が
頭から離れない
よしおは
リビングの扉を開けた
わたしはすぐに
「何してたん?」
と
詰め寄った
よしおは
「分からない」
と答えた
わたしは
「は?」
意味が分からなかった
よしおは
「営業で大きな損害を出す失敗をしてしまった。今日は上司も帰宅してしまっていたから、明日報告しなければならないが、かなり大きな損失だ。
もうどうすれば良いか分からず、20時には会社を出たが、苦しくなり、駅のベンチで考えていたら、22時を過ぎていた。
はっと我に返り帰宅した。」
よしおは
かなり衰弱している様に見えた
よしおは
「どうやって帰宅したかも覚えていない。このまま消えたいとさえ思ったが、なんとか帰宅した。」
と
わたしに伝えた
わたしは
心底
かわいそうに、、、
と思った。
苦しかった
辛かった
何とかしてあげたいと思った
大好きなよしおが
苦しんでいる
このまま
鬱になってしまうんじゃないか?
怖かった
なんと声をかけて良いか
迷った
こうゆうときに
「頑張れ!」
は禁句だ
それだけは知っていた
わたしは
よしおに
「辛くなったら、会社辞めてもいいよ!わたしが働くから!何があっても命さえあれば何とかなるよ!
だから、消えたいとか思わないで。」
泣いていた
よしおも泣いた
どんな涙だったのかな?
きっと
バレなくて良かった〜♪
という
安堵の涙だったのかな
よしお
そこまで嘘ついて
楽しかった?
幸せだった?
腹の中ではあざ笑ってたのかな?
ここまで
騙し甲斐のある嫁は
中々居ないんじゃないかな?
そして
よしおの演技力に
今思えば
驚嘆する
心底信頼している人間に
裏切られるのは
あまりにも