あの日から29年。

今日は鎮魂の日です。


あの日、私は幼子を抱えてひたすら震えていました。しかも妊娠中でした。

今でいうと震度5強くらいの揺れかと思います。

家の壁には無数のひびが入って雨漏りするようになり、食器棚の中身は滅茶苦茶に壊れていましたが、人的被害、大きな物的被害はなかったので被災者とは言えません。尼崎に住んでいた祖母の家も全壊しましたが、幸い命は無事でした。


まだ携帯電話もなかった時代、被災地への電話は全くつながらず、テレビに映し出される信じられない光景を呆然と見ていたことを思い出します。

横倒しになった高速道路、大規模火災、潰れた家、ビル、駅等々。

そして、スーパーの棚からは物が消えました。


それまで関西では地震は起こらないという根拠のない通説を信じていた私。

でもそれは大きな間違いでした。


子どもが通っていた小学校では毎年この日に地震避難訓練をしていました。

今年の慰霊祭では学生さんたちが能登地震の募金活動をされていました。今出来ることをするんだと語る若い人をとても頼もしく感じました。

大切なのは忘れないでいること。

余震が続いていますね。

今なお大変な毎日を過ごしておられる方々に、

1日も早く平穏な日々が戻ってきますように。