【88】



2010(H22)年の話です




内科を出たあとは皮膚科へ


珍しいことに
その日は
待ち合い室に誰もおらず
すぐに処置室に
入れてもらうことができた



お母さん
「今回は
ちょっと肉のあがりが悪いですね。
色も あまり良くない」


母の
褥瘡の状態を見た女医さんが
そう言うと


ケアマネさんが
事情を説明してくれた


「出血が止まらなかった日があったり
顎がはずれて 
あまり食べられなくなっていたり

誤嚥を防ぐために
休む時
上体を
上げていることも多かったです」



お母さん
「右の傷(褥瘡)が圧迫されている

ポケットも含めて 5 × 2.5cm
※除圧に注意してくださいね。

仙骨(の褥瘡)は
今日は何もしなくて良いですよ」
※体の一部分に 圧力がかかり続ける状態を解消すること
体位変換、ポジショニング、皺のばし、ずれ防止…など
体圧を分散して圧迫を軽減する


チューブ(30g)の軟膏を2本
処方してもらい
その日の
すべての科の診察は
やっと終わった



ありがとうございました!





母が
デイサービスで出血(鮮血)して
救急搬送された後

どうして出血したのか
どこから出血しているのか

その検査をしてもらいたいと思い
受診した日
医師からは
滴下タイプの下剤を処方された


当初
" 20~30滴 " で
という指示だったけれど

薬剤師さんの口添えもあって
" 5滴から " に変更されたその下剤

処方されてから後
母の便には
一体 何滴が適量なのか...
試すような日が幾日も続いていた





排便には
人それぞれ
リズムがあって
毎日出る人もいれば
数日に一回という人だっていると思う

下剤に頼らず排便できれば
それが一番 理想ではあったけれど

母の排便の状態の
なにをもって
" 下剤を使う状態 " と判断するのか
それが
とっても難しくて悩ましいところだった


再び
大量に出血するかもしれないことを考えると
便の形状は
硬いコロコロなどには したくない
柔らかく 
スルッと出る普通便くらいが良い形
けれど
ずっと
下剤に頼っての排泄にもしたくない


ヘルパーさん達と
情報を共有して

初めて使う下剤なので
 " このかたさ " の便の時
夕食時に5滴使った翌朝は
どんな便が 
どんな感じで出てくるのか...

もう
ほんと
未知との遭遇 


便がかたいことによる刺激で
出血をさせないように…
かと言って
多過ぎる下剤で
下痢にはしたくない
下痢のほうが大惨事!


母の便に最良なのは何滴なのか
滴下タイプの下剤を処方してもらってから
しばらくは

なるべく
母に負担をかけないように
その
 " 最良の滴下数の見極め " のような日が続いた

神経は
そこに集中しているから
臭いとか汚いとか
もう そんな感覚は 全くなく

幾日もかけて
母の場合の適量は 
5滴~10滴までで
調整するのが良いという結論に!
医者の指示通り
最初から20~30滴を使っていたら…
と思うと恐ろしい…😨



根気よく
いつも
丁寧に 穏やかに
母を介護してくださっていた
ヘルパーさん達には
感謝しかないです
( ;∀;)💧



事業所を変えて
本当に良かったなぁ...

その時
改めて
強くそう思った…



ありがとうございました!






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