練馬区
◆練馬区立 牧野記念庭園
企画展
植物たちの声を聴く
ー岩谷雪子の世界ー

2024(令和6).11.2 sat.~2025(令和7).1.22 Wed.
9:30~16:30
入場 無料

西武池袋線
大泉学園駅 南口から 徒歩6分ほど👣
およそ400m


2023(令和5)年4月~9月放送された
NHK 朝の連続テレビ小説 (第108作)
らんまん

主人公 槙野万太郎は
世界的な植物学者
牧野富太郎博士
モデルにしているそうですよ






行ってまいりました!


入り口を くぐると
物凄く太くて まっすぐな
ダイオウマツ(大王松)が出迎えてくれる


こんなに太くて まっすぐな松
見たことないなぁ

うちの田舎の 山の松
大体 曲がっていたんじゃなかったかな


北米産の松の苗を
牧野博士が植えられたのだそうです



★ウバユリ 種子


★ヒメウズ 果実 茎


★イロハモミジ


★スエコザサ

スエコザサ
奥様の壽衛(スエ)さんが亡くなる 前年
仙台で本種を見つけ
奥様への感謝を込めて スエコザサと名付け発表
奥様の墓に植えるために 庭に移植したのだそう




私も
庭づくりは したことがあるし 
田舎だって あった

子供の頃は
山の中で さんざん遊んだから

白山吹だって
ヤマゴボウだって知っている

実がなった姿も こぼれた黒い種も
枯れた葉っぱだって…
確かに
たくさん たくさん
見てきたはずなのに


その
こぼれた種や 枯れた葉っぱに
こんな美しさがあったなんて
全然 気づかなかったよ


ごめんね


あなた達に囲まれて
当たり前のように 見ていたあの頃
それに気づくことができていたら

もっと愛情深く
あなた達を
見てあげることが できたかもしれないのに…


岩谷さんの目には
最初から
それがはっきり 見えていたんだね
小さな声も 聴こえていたんだ



初めて見る
植物たちが もつ素朴な美しさ

決して
(きら)びやかでは ないけれど
全く違う美しさが ここにあった


それに
初めて気づかせてもらえた気分

 

華やかな色を纏(まと)い 咲きほこる花たちも
確かに美しかったよ


けれど
気づけ(か)なかった美しさが
もっと たくさんあったんだ



私は…
なにを見ていたのかな

私の知っている世界…
なんてちっぽけな世界

種は種にしか
見えなかったんだから...

なんて悲しい 貧相な発想
恥ずかしいくらいだ



そのものが もつものは
決して
一つだけではない ということ


目に見える華やかさだけに
(とら)われては いけない


深く
色々に 見てみようとすること


華やかな煌(きら)びやかなものだけを
美しいとは言わない


一つ一つ それぞれが
一つ一つそれぞれの 美しさをもつ



気づかないだけだ







庭園の入り口 辺(あた)りから
既に漂っていた
珈琲の香ばしい香りに誘われて 奥へ奥へ…

牧野富太郎 ご長寿コーヒー
豆から挽いて
淹れて頂いたのは モカとブラジルのブレンド


牧野博士は

「モカ 
これが一番いいけど これだけでは力がない
ブラジルを混ぜると いい」

と仰っていたそう

珈琲は
当時のブレンドを再現しているそうです




外のベンチに腰掛けて
ちょっと冷たい空気の中

なみなみと淹れて頂いた
とっても美味しい珈琲を
ふぅふぅしながら飲んでいたら


今日
出掛けてきて良かったなぁ
って思いました



口福…
そして眼福の一日でしたよ

幸せだ



ありがとうございました





やっぱり私は

緑の匂いが好き
土の匂いが好きだ






立派な大寒桜(だいかんざくら)桜
3月上旬頃 咲き始めるそうですよ






Caption 

ソナレギク

牧野博士が新種として発表
海岸の岩場に生育することから
和名は 磯馴れ