遠い昔のフリーター時代。
色々バイトは経験しましたがこの時は
イベント関連の仕事をしていた時のお話。
とあるイベント仕事で２ヶ月位の仕事についていた時。
午後になると来客が減ってくるので
スタッフ同士のちょっとした暇つぶしの私語が始まります。
眠気防止の会話のためたいした話は
しないのですが、その時は「好きな異性のタイプについて」でした。
その現場は女性３名、男性１名でしたが男性１名も恋愛対象が男性だったため、全員で理想の男性像について話をしていました。
そこで、男性が
「私の理想はゴ◯ゴ１３みたいな人
」
私は思わず「はぁ
デューク◯郷？劇画じゃん!?ぶっとい眉毛で今時トレンチコート着てデカイサングラスしてる人なんか現実にいるの
」
その場でこの漫画を知っていたのは
私だけだったようで他２人はポカーン。
よって２人に軽く漫画と主人公の特徴を紹介しつつ。。。
男性は「それが結構いるのよ
あんたは眼中ないから見つけられないだけよ
」
私「ええっ後ろから近づいたら撃たれちゃうじゃん危ないよ
・・・あ、影があるガタイのいい人って感じ
」
男性「違うわよ見た目！見た目よっ！角刈りで、眉毛濃くて、顔も濃い。トレンチとサングラス着てる人よ！いるのよ。ってか私の前の彼氏がそんな感じだったんだから
」
私「えーー
コスプレとかじゃなくて」
私は漫画しか思い浮かばず、主人公を現実の人間に置き換えることができず、ちょっと不毛でチグハグなやりとりののちに。
男性「結構居るのよ
今日ココにだってそんな人が歩いているハズよっ見つけて教えてあげるから」
私「えー。。確かに冬だけど。。平日の日中からスナイパーみたいな人は歩いてないと思うなぁ。。怪しすぎるじゃんー。」
と、言いつつも暇なので私も街中を歩く人に目を凝らしてみる。。
男性「いたっあれよあんな人素敵っ
仕事じゃなければ声かけたい
」
私「えっ
」
男性が言う方を見ると、ちょっと遠いけど、確かにトレンチコートに真っ黒いサングラス。角刈り風、黒いアタッシュケースみたいな鞄。。本当にスナイパーみたい。。
女性３名「ふぉぉぉー本当にいたー
」
男性「ねっねっ
いるんだから〜」
その後、盛り上がりすぎて
見回りに来たリーダーに怒られ沈静化。
・・・・・・・
そう。
私はそんな人がいるとは思わずに生活していたので、目にすることがなかったんだと思います。
普段の生活で自分の視えている世界が全てではないことを知った出来事でした。