おはようぎざいます。
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今日は移転した小学校の木の話です。
我が家を出て、数十メートル歩くと大きな楠の木が、間を離れて数本ある。昔はもっと高くのびていたが、今は葉が落ちると掃除をするのが大変なことと、時々カラスが巣を作ったりすることがあるので、上の方は切り取られている。また、その近くには学校の塀の代わりに石垣(土塁を石で囲んだもの)がある。この大きな楠の木と石垣には思い出がある。
ここは元々は小学校の敷地であった。ほぼ街の中心部にあり、子供たちが通学するのには便利であった。この小学校が隣の小学校と合併するにあたり、通学距離の関係などから、街外れの場所に新しく造られることになった。現在はその小学校も同じ場所に新築されている。
さて昔の校舎であるから木造造りで、二階建ての校舎はほんの一部分であった。だから敷地の面積は広く、現在では隣接する中学校の校舎の一部部分や市民会館ホール、そして駐車場などになっている。それでもその時の木々の一部は残されて、前述の楠の木が数本残っているということである。
この木の近くは、小学校の樹木園的な場所であり、子供たちがかくれんぼをするのに、打って付けの場所である。この楠の木や蘇鉄の木の後ろに隠れたりしていた。ほとんどの木は校舎が解体されたときに伐採されたが、恐らく木が大きすぎて費用がかさむこともあり、そのまま残されたのであろう。
昔は私の体をかくれんぼの時に隠すのに、十分な幹の太さがあったが、今思うと案外細い幹だと思える。また木の近くの石垣も、昔は上ることが大変だつたが、今は低く感じられる。
この木々や石垣で遊んだ子供たちは、今はほとんどが老人となっている。校舎が跡形も無くなった今、昔の面影を残すものの一つとなっている。
PS 校舎の面影は残っていました。当時の講堂(体育館ではありません)が引き家(ころなどを使って建物を動かすこと)の技術を使って、数十メートル移動して、公民館の一部として利用されています。また当時理科室だったものが、今は別の用途で残っています。