選挙で約束したことは?? | 松木けんこうオフィシャルブログ「松木けんこうのつぶやき」Powered by Ameba

選挙で約束したことは??

2009年の政権交代の総選挙、当時私は民主党に居ました。3つの大きな目標があったと思います。一つは子育て支援をもっと充実させ、昭和50年代から続いている子供の減少を何とかしたいという事。一つは消費税増税なんて事を簡単に言わないで、なるべく増税はしないで無駄を徹底的に無くす。まずは政権交代した4年は消費税を上げないで頑張る。要は行財政改革が先と言ったはず。一つは農業者への戸別所得補償をまず手始めとして40%の食の自給率を50%に上げていきたい。食というのは国の安全保障にも関わる大切問題である。この他にも勿論、地方分権・官僚政治の打破など色々ありますが、上記の3つは大きな政策目標だったはず。

ところが菅内閣になってから参議院選挙の時、いきなり消費税を上げると言い出して選挙に大敗。党執行部は誰も責任を取らず、そして「TPP」を突然言い出す始末。TPP協定は原則全ての関税と非関税障壁を撤廃するという過激な内容。とても受け入れられるものではないと私は考えました。当時、私は農水大臣政務官で菅内閣の一員でした。よって抗議の辞任をしました。TPPは食の自給率を40%から10数パーセントに押し下げる可能性のある協定。そもそも民主党が政権交代選挙の時、上げた目標の一つとは全く逆の効果のある内容です。世間一般的にはこれだけ逆の事を言うと「嘘つき」になります。

TPPは勿論24分野の内容がありますので、何せ農業の事ばかりではなく、人・モノ・金全般に関係してきます。普通の日本人であれば、ほぼ間違いなくどこかで不利益を受けると思います。しかし、どこまでも闘う、そして自分は誰にも負けない、徹底的に闘って勝利を収める事が自分には出来るという人にはTPPは願ったりかなったりだと思う人もいるでしょう。際限の無い闘いのるつぼ。所謂新自由主義。勝者は全体の1%位なもの、敗者が95%という国柄を私は好みません。闘う人は大切だし、凄いと思いますがWINWINはあり得ません。まさにその姿が今のアメリカではないでしょうか。国境なき医師団の一部はアメリカで活動中とも聞きます。日本には、日本の文化・伝統があるのです。それまでおかしくして「グローバル化」ですか?TPPですか?よってウソを言った民主党は選挙で大敗を喫したわけです。

そして自民党、特に北海道では「TPPは交渉参加も反対」とポスターでも言って総選挙で大勝利。しかし選挙が終わったら特に北海道選出の方がもろ反発という事もなく交渉参加・・・。(TPP反対ポスターは北海道だけと思っていましたがそうでもない様で、少なくても山形でも同じ事をしていたみたいです)

そして今回の参議院選挙、北海道においては民主党の公認候補が、TPPに対し出馬会見で明確に反対の意見を示しました。これにはびっくり。永田町では前原氏の仲間でTPPについては推進だったのでは?当然のように自民党の候補者も反TPP、いったいどうなっているの?永田町では反TPPとかはあまり聞かれないのに地元に帰ったら反対。もういい加減にして欲しい。政治家が2枚舌・3枚舌を使うから国柄がおかしくなるのです。賛成なら賛成という事をちゃんと言えばいいと思います。「賛成の反対なのだ~」と天才バカボンのパパではありませんよね。

TPPで闘える選挙は今回が最後なのでしょう。そうであれば黙って見ているわけにはいきません。地域医療の問題・原発問題その他、言いたい事は山積みです。徹底的に闘うぞ!!