分家住宅を建てるときは必ずしてね。 | 富山発!土地家屋調査士・行政書士 松景事務所 不動産屋 松景地所のブログ

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富山県富山市で土地家屋調査士・行政書士事務所と不動産屋を営んでいます。
測量や境界確定、農地転用や相続、売買など日々の出来事や業務に関する情報を発信していきます。

こんにちは、ブログをご覧いただきましてありがとうございます照れ

 

今日は「家族の持っている田んぼを提供してもらって住宅を建てたい。」というお話です。

「ご両親の持っている田んぼを譲ってもらって自分(お子さん)の住宅を建てたい。」だとイメージしやすいでしょうか?

ただ、今回は法律がどうこういうお話ではありません。

これまで多くの案件のお手伝いをさせていただいてきたなかで、何よりもこれが重要なんだよな~と感じていることをお話しようと思います。

 

いきなり結論から…

 

「ご家族でちゃんと話し合って計画を立ててください。」

 

え・・・?農地転用の許可が受けられる見込みがあるかどうか?が一番重要じゃないの?

そうですよね、見込みがないのに計画を立てても・・・ですよね。

これについてはこちらで資料調査や関係機関と打ち合わせを重ねていって細かい条件などを詰めていきます。

その結果、見込みがあるかもしれないという状況まで進めていくことができます。

当然、条件が合わず申請できません。という結論になってしまうこともあり得ますが・・・

 

この辺りはこちらで対応していくわけですが、こちらではどうすることもできないこともあるんです。

 

それは何か?というと・・・

 

「家族間で意見が合わず、対立してしまって計画が前に進まない。」という状況に陥ってしまうことです。

 

建築するお子さんは「こういう家を建てたい、こういう敷地にしたい」という想いがありますよね。

土地を提供するご両親は「どういう家にするのかな?どういう敷地にするのかな?」と気になりますよね。

特に田んぼの一部分を使って建築する場合は残りの土地は耕作を続けていくので耕作に支障が出ては困ります。

トラクターの乗り入れ口、通路の確保、用水の取水排水口はどうするか?などいろいろ考えないといけません。

 

ここでご家族で話し合って計画を立てていれば意見が一致しているので途中で対立することは少ないです。

逆に話し合いができていなかったりお互いにすっきりしないまま進めてしまうと途中で拗れてしまうことがあります。

そうなってしまうとこちらではどうすることもできないので計画の見直しを検討してもらうほかありません。

こうなってしまう原因で特に多いなと感じるのは、

 

「ご両親が何も聞かされてなくて置き去りにされてしまった状態で計画を進めてしまった」ことです。

 

土地を提供するのは決まっているけどどういう敷地の形にするのか、どんな家なのか?を一切知らないまま農地転用の打ち合わせに進んでしまって、そこで初めて敷地の形やどんな家なのかを知る。

そこでご両親の考えと一致していれば心配はありませんが、一致しないときは・・・

 

これまで何度も「今まで何も聞かされていない。建築業者の方もいっしょに来られるものだと思ってたけど行政書士さんだけなんですね。まさか行政書士さんから建築計画を知らされるなんて思いませんでした。」と言われました。

 

こちらもその可能性があることは予想していますので、初回の打ち合わせはご挨拶に留めておいて本格的な打ち合わせは2回目に全員集まっていただいて行っています。

そこで進めても大丈夫だなという状態になって初めて申請に向けて動き始めます。

 

先ほど書きましたが、進めば進むほど拗れます。

計画を大きく変更するとなると本来の予定より大幅に遅れます。

これはこちらではどうすることもできません。

ですので最初にしっかり固めてしまったほうが安心して進められるわけです。

 

これから計画を立てようとお考えの方、現在進行中の方、ご家族で話し合われましたか?納得されましたか?

もしまだでしたらご家族で話し合いの機会を作って計画の内容を詰めていってくださいねウインク

 

 

 

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