公立高校入試：調査書の出欠の記録は必要か？全国調査書徹底調査

千葉県立高校入試の調査書では主に、出欠の記録、学習の記録、行動の記録、総合的な学習の時間の記録、特別活動の記録、部活動の記録、特記事項、総合所見となっています。

県の実態を比較するため全国の公立高校入試調査書調査を取り寄せ比較検証しました。
また生徒、保護者、教員、興味のある方に向けたアンケート調査を行いました。
沢山の皆様にご協力いただきありがとうございました！！

【問題点】
調査書はその公平性、透明性などの問題から常に見直しが求められてきました。
コロナ禍、不登校が社会問題化、教員の多忙化など学校現場が抱える様々な問題から受験制度、調査書の見直しが必要との声が広がっていました。
①出席日数
出欠の記録は評価において加点されないと定められているが、審議の対象となることから、不登校を経験した生徒、保護者からは出席日数が受験に影響することが心配になり、根本となる問題解決よりも登校を過度に促してしまうことがある。
また、フリースクールの登校扱いについて県内で統一されておらず不公平感の問題がある。
東京都、神奈川県、広島県、奈良県では出欠の記録を調査書に記載していない。
②作成の負担軽減
出欠の記録だけでなく、総合的な学習の時間の記録、行動の記録などは評価の対象にはならないが審議の対象となることから、教師もどう試験に影響するのか不明のまま多くの時間を割いて調査書を作成している。

県が行っているアンケートでも同様の指摘がこれまでもなされています。
千葉県公立高等学校入学者選抜に関する協議会

一般質問において問題提起をし、調査書の見直しについて検討が始まることとなりました。

全国の調査書の比較

千葉県の項目を基本にまとめました。

出欠の記録は

神奈川県、岐阜県、大阪府、奈良県、広島県で不記載

東京都は調査書は非公開ですが、問い合わせた結果出欠の記録は不記載と確認できています。