06.社会的真実を鵜呑みにしない

若い頃のぼくは、世の中には「普遍の真実」があると思っていました。しかし、世界を転々としながら研究を進める中でわかってきたのは、世の中には二つの種類の真実があるということでした。

ひとつは「1+1=2」のように、完全な規則性があるもの。ぼくはこれを「絶対的真実」と呼んでいます。ふたつめは、社会的に構築されたもので、政治性や文脈依存性が高い真実。ぼくはこれを「社会的真実」と呼んでいます。そして、社会を動かす主役は後者であることに気づいたのです。

この「社会的真実」は、時間や場所に依存します。だから、「真実」というものに対して、ぼくは自分の頭で批判的に考察する前に鵜呑みにすることは絶対にやめようと思いました。

そうやって自分の頭で批判的に考察する中で、徐々に「自分の軸」はつくられていきます。