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テスラの電気自動車(EV)戦略をめぐり、注目すべき報道がロイター通信からありました。同紙は4月5日、テスラが2.5万ドル(約380万円)の低価格EV新車の開発を中止したと伝えました。

開発中止の理由は、中国メーカーがさらに安価なEVを量産し価格競争が過熱化したためだとされています。需要の伸び悩みから、EVシフトが想定より遅れている状況が背景にあるようです。

実際、テスラの今年1-3月期の世界新車販売台数は前年同期比8.5%減と4年ぶりの減少。現行の最低価格車種「モデル3」でも約590万円と高価です。そのため、新しい低価格EV車種への期待は高まっていました。

しかしこの報道に対し、イーロン・マスクCEOがXで「ロイターはウソをついている」と反論。テスラ株価は一時3.6%下落するなど、計画の有無をめぐり混乱が生じています。

EVシフトが当初の過度な期待を下回る中、他社の動きも複雑です。アップルがEV開発を断念したとの報道もあれば、フォード・モーターは一部EV車種の発売延期を発表し、ハイブリッド車の重視に舵を切りました。

つまり、EV化が想定より遅れているために、自動車業界全体で戦略の見直しが急がれている模様。テスラの低価格EV新車計画はその好例と言えるでしょう。

電気自動車への移行は、長期的には避けられない道でしょう。しかし、ユーザーニーズと企業の戦略のギャップなど、乗り越えるべきハードルもあることが分かってきました。EV化への道は曲がりくねった行程になりそうです。これからの展開に目が離せません。

以上、テスラ・EV業界の最新動向についてでした!