声優それは生身の人間では不可能な見た目も性格もまったく異なるものになることで そのためそのキャラがどんな性格で何を思いどのような人生を歩んできたかイメージして演じること そう「役を演じるのではなく役に演じてもらうこと」である
そんな厳しい世界に生きがいを見出した若者たちの物語である
「入学」
「起きろ~」
早朝からけたたましい奇声をあげ飛び込む
「ぎや~」
「いつまで寝てるんだ!起きろ~」
「朝からうるせ!また窓から忍び込んだろ!いい加減にしろ!」
「いや 今朝はドアから入った
今日から花の女子高生だからね おしとやかにしないと」
「どこがおしとやかだよ この男女!」
「なんだと!」
その時キッチンから母親の声が聞こえてきた
「真咲ちゃん ごはん食べていくわよね」
「は~い お母様」
「何がお母様だよ 気持ちわり~
ってか自分家で食えよ」
「お母様~しんちゃんがいじめる~」
勢いよく階段を駆け降りる真咲
「信介早くご飯食べないと遅刻するわよ」
「めし いいわ いってきます」
「ちょっと しんちゃん 待ってよ」
真咲を無視して出ていく信介
後を追いかける真咲
あわただしく入学式に向かう二人であった
つづく