レフ・トルストイ(北御門二郎訳)『人は何で生きるか』あすなろ書房
子供向けに書かれたトルストイの民話。
貧乏な靴屋セミヨンは、奥さんと子供たちと貸家に住んでいる。
明日のパンも心配するようなかつかつの生活である。
ある日、裸で震えていた若者セミヨンを助けたことから物語が始まる。
セミヨンを家に住まわせると告げたとき、奥さんマトリョーナは怒りのあまり悪態をつく。そのときのセミヨンの言葉が響いた。
「マトリョーナ、おまえの胸には神様がお留守かね?」(p. 22)
なお、巻末の「トルストイ略年譜」を読み、栄光につつまれ資産家であるがゆえの苦悩が伝わってきた。
