(前編の続き)

 

寮につくと、そこには大量の人だかりと行列が。それもそのはず、私が入寮したのは、Mandakani Hostelというインド工科大の男子学生のほぼ全てが収容されている寮だ。

そして、今日は正規入学してくる学生の入寮と重なったため、息子を送り出す家族と新入生がごった返す状況。こんなこと、聞いてなかった。Parents are not allowedと書いてあるのに、ずけずけと侵入してくる家族も多く、過保護は万国共通なのかと思い浸る。

 

着いた順に、番号札を渡され、自分は245番。入寮手続きのために、2時間炎天下で待たされることになった。流石に、脱水間近になり、近くの購買に水を買いに行くが、そこでも長い行列、というか並ぶという概念がないので、どんどん順番を抜かされ、脱水症状は加速した。

 

 

そうして、自分の受付が回ってきて、Cフォームと呼ばれる外国人用の書類の記入を行った。無事に、部屋に案内されたのはいいものの、本当に暑すぎる。。。

ファンが天井に取り付けられているだけで、もちろんエアコンはなく、本当に私はここで生きていけるのでしょうか。日本から持ってきた、ひんやり汗拭きシートと冷えピタ、ウィダーインゼリー早速使ってしまう。先が思いやられる。

 

 

その後は、キャンパス内の巡回バスに乗り、Office of Global Engagementという建物へ学生情報の登録へ行った。行きのバスの隣の席の同級生と少し仲良くなり、IITにエアコンはないのかと聞いたら、「ないよ」とあっさり返答が。日本でクーラーを効かせながら勉強できるありがたみに思わず涙がこぼれかける。

 

ここで閑話休題、インド南部は英語が主流だとどこかで読んでいたのですが、そんなことありません。学生は優秀なので流暢に話せますが、職員同士の会話は現地語だし、警備員さんに道を聞いても英語はわからないと返されるし、英語を話していてもそもそもアクセントが強すぎて英語かどうか判別できないし、コミュニケーションもすっごく疲れます。それでも、初日の後半は、sorryと何度も聞き返し、最後は愛嬌で乗り越えるパターンが意外と通用することがわかってきました。インドの人は、自分達の英語をアクセントが強いと思っていない、というのもどこかで読みましたが、意外と「私の英語聞き取りづらい?」と反応してくれるので、自覚しているのかもです。

 

その後は寮生活に必要な買い出しを次々と。

まずベットに敷くマットレスや枕。こちらも行列必至。寮内の吹き抜けに、ひたすら布団が高く高く積んであり、お金を払ったら持ち帰るシステムだ。おすすめされたコットンの枕を買ったが、硬すぎて寝心地最悪。

 

 

 

あと、たくさん無数のバケツが売られていたので、何に使うのか尋ねると、トイレに使うと説明が。なんとなくわかるものの、どう使えばいいのかまだわからないので、今回はパスした。

 

そして、mess couponという食事のチケット。ベジタリアンかそれ以外かや、3食つけるかどうかなどで金額が変わる。自分は外国人だと言ったら、「食事が口に合うかわからないからとりあえず1週間分買いな」と言われ、言われた通り7日分のクーポンをゲットした。ちなみに、この手続きもたらい回しにされた挙句、1時間ほどかかった。

 

 

最後に、購買でペプシコーラやアイス、IITグッズを購入し、寮に帰宅。キャンパス内は自然豊かで、猿が走り回ってます。

 

シャワーはこんな感じです。温度調節はできません笑

 

 

 

あと、自分の部屋の窓にカーテンがなく、廊下から丸見えなのも近々解消したいです。

 

 

詳しい金額感などは、どこかのブログで書こうと思います。

 

最後に、本当に濃密な1日でしたが、第一に暑さ、第二に英語があんまり通じないこと、第三に日本人が少なくとも寮に自分しかいないことなどなど、不安も大きいです。

特に、包括的なオリエンテーションもなく、まだどういう生活を送ればいいのかもわからないです。無事に授業を受けて、単位なんて取れるのでしょうか。

 

でも、よく考えたら日本でも新しい学校の初日なんてこんなものでしょう。いわんや、超アウェーのインドなのですから。

一方で、今日関わったたくさんの人(守衛さんや、寮長先生、バス停の隣の人や、職員さん)は例外なくすごくすごく良い人です。寮長の先生は、夕方自分の部屋をノックしてくれて、不安なことはないかと聞きにきてくれました。

 

というわけで、紆余曲折ありながらも、最後は明日につながる前向きな気持ちで終えられたと思います。

正直、このブログも含めて今後どうなるのか未知ですが、とりあえず頑張っていきます。