昔、某トップYoutuberがYoutuber達の芸能事務所を作ろうとした(というか今もあるけど)
ダメな事するなぁと当時思った
なんでYoutubeという世界に開かれたプラットフォームが出来たのに私的な縄張り(つまり既得権)を作ろうとするんだろうって思った
自己の利益ばっか頭にあってYoutubeが持つ日本の芸能界や既存メディアへの圧倒的優位性や市場のポテンシャルを理解してないんだろうなって
特定のYoutuber事務所がコネで儲かることはジャニーズがコネで儲かることと同じように業界にとっても社会にとっても悪影響でしょう(まあ、Youtuber事務所は大して儲かってないのだけど)
韓国のBTSみたいな世界で通用するタレントをバンバンつくれる力があるならまだ芸能事務所が存在する意味はあるけれど、日本の既存の芸能事務所にはそんな力はないでしょう
遠くから見ててもぼくは今までの芸能事務所が芸能界から無くなって個人事務所かフリーのタレントが中心となる方が業界が健全になると思ってる
芸能界の事務所単位の古臭い縄張り文化ってやっぱりおかしいと思う
芸能界は家父長的世界を今も色濃く残してる業界のようにみえる
個人事務所やフリーでやってるタレントに大きなチャンスがしっかり回ってくる業界の方が良いでしょそりゃ
インディペンデントで業界権力に媚びずにやっていくのは困難もあるけれど誇り高いことだとぼくは思ってる
話戻すと、そういう意味ではジャニーズ問題は業界を再編するチャンスでもあったんだよな
ジャニーズ問題は性暴力問題だけではなく既存メディアと強く結びついた芸能事務所の既得権問題でもあるのに、ジャニー氏個人の問題にばかり焦点がいってたのは良くなかった
ジャニーズから独立を決めたタレントには今までのメディア仕事は当面続けさせて、実質的な残留するタレントには既存メディアに出れなくなるがジャニーズの活動はコンサートやYoutube等で出来るという形に明確にして、タレント独立とメディアの自浄作用の両方を機能させる流れを芸能界とメディアにつくった方が業界にとって良かった
タレントが事務所に所属する理由なんてタレント側が楽をして仕事したい以外にないでしょう
でも、楽をできる代わりに幾つかの自己決定権が組織に奪われて本音の自分を見失うまで追い込まれるのは辛いでしょう
タレントは車や飛行機やロケットを作るわけではないんだから独立資金なんて殆どかからんし、忙しくなって売上も大きくなってIPの管理やらが大変になって個人で抱えきれなくなったらタレント側が事務所スタッフを雇って仕事任せればいい
今どこの芸能事務所の従業員も薄給かつ重労働の世の中的に所謂ブラック労働と言われる仕事をしてると思うから、タレント兼経営者として労働問題に関しても見識が深まるし従業員への責任を自分が負う側になって試行錯誤出来る機会がある
今までの日本の芸能界はお金の流れは事務所→タレントが多そうだけど、タレント→事務所スタッフ、エージェントに変えることでタレント側の決定権が強くなってできることは大きくなり多くなる
確かに世の中には資金面で独立が難しい業界はあるけれど、芸能界は古い慣習と既得権をぶち壊せば誰でもチャンスある業界にできると思うんだよな
それが健全であり社会的に正しいことだと思うな