ある日の仕事中、トイレに向かったマッツ。
 
「よっこらせ」
 
と個室に腰を下ろすと、補充用ペーパーの上に長財布がポツン。
お尻のポケットから出して、置き忘れたパターンでしょうね。
このトイレは賃貸ビル(8F)の共用部。
ウチの会社の人間か、はたまた他社の人間か・・・
 
とりあえずコトを済ませ、管理のおばちゃんへ届けることに。
変なことになってもイヤなので、中身は一切見ないまま。
管理のおばちゃんは1F。
エレベーターに乗り込む際、入れ違いにひとりの男性が下りてきた。
その際、財布を持つマッツの手をチラリ。
そして扉が閉まり際に再度チラリ。
 
「もしかして?」
 
と思いましたが扉は閉まった後。
1Fに到着し、管理のおばちゃんに財布を渡した。
一緒に中を見たところ、どうやら同じフロアの他社の方が持ち主の様子。
 
「じゃ、あとはお願いしまーす。」
 
とエレベーターに乗り込もうとすると、非常階段からドタバタという足音が。
 
「あっ、いたいた!」とおばちゃん。
 
見ると、先ほど8Fですれ違った男性が、非常階段を駆け下りてきました。
ゼェゼェと息を切らして。
こうして財布は無事に持ち主の元へ。
渡しに行く手間も省けたし、よかったよかった♪
 
・・・ってか、おい!
 
非常階段を駆け下りてきたってことはですよ?
8FでMattsuが財布持ってるの見て、
エレベーターが近くにいないことに気づき、
慌てて階段で追っかけてきたのよね?
 
「・・・ヤロー、疑いやがったな。」
 
ネコババするなら、むき出しのまま持ち歩かないっての!
彼と一緒のエレベーターで8Fまで上がりながら、そこはツッコまないであげた、
優しいマッツでした。(笑)