ホワイトアウトと言う言葉がテレビで使われてから、ずいぶん聞かれるようになった。
最近ではちょっと吹雪いただけでホワイトアウトだと言う。
我が家は田舎の方で、隣の家は少し坂があって、200mくらい離れているが、ちょうど地理的にその間が風の通り道らしく、道路が一気になくなるほどの吹雪が、何年かに一度ある。
一度、FFの乗用車に乗っていた頃、幹線道路もやっと走って来て、自分の家に向かう道に曲がった。猛吹雪で視界もそこそこしかない状態だったが、家まで150mを切った辺りで吹きだまりに突っ込んで車が動かなくなった。
それこそワイパーを高速にしても前が見えない。路肩に積まれた雪の高さに吹きだまったところだったので、風の通り道が車の上で、ドアを開けると雪が一気に吹き込み、とてもじゃないけど、外に出られる状態ではなかった。近くに電信柱があるはずなのに、それすらも見えない。車が道に平行にハマったのか、斜めなのかもわからなかった。
どうしたら良いのかわからなかった。
その時に幸いだったのが、趣味の無線機を車にも積んでいた。そこで仲間を何度も呼び出したら、無線に出てくれた。向こうはかなり心配してくれていたが、私の性格ではマズい状態でも「大丈夫!」と言うタイプで、相手に心配させないように取り繕うことで、自分自身に暗示のようなものをかけていたのと、とにかく話し相手がいてくれたのが安心だった。
どれくらい経ったのかわからないが、家がうっすら見えたところで、腰から胸ぐらいまである雪の中をカメのように這いずって家に戻った。
落ち着いて車の方を見ると、雪の中から車が出て来たような光景で、自分はあんなところにいたんだと思うと、ゾッとしたものだった。
車は除雪車が来てくれた時に引っ張り出してもらった。
昔は荒れる中を運転するのが面白かったが、それ以来荒れると言う時はなるべく外出を避けるようにしている。
車も4WDにした。今でも年に何度か、4WDで良かったと思うことがある。
でも天気が荒れる時は絶対に無理をしてはいけないのだ。自然の力は甘くないです。
今日もかなりひどい天気で隣の建物が見えないことがあったが、これくらいの吹雪であればホワイトアウトとは言わない。
今になれば貴重な体験だったと思うけど、本当にホントに危ないことがあるのだ。