
大きさから考えてオスではないかと思う。
この時期のエゾシカはもうすぐ山には雪が積もるので、道ばたなど雪の少ないところに多く来るようになり、時々車とぶつかることがある。
エゾシカが増え過ぎていると言うことはもうすでに常識のように知られている。それによって農林被害は平成23年度のデータで64億円とも言われていて、年々増加しているのだ。
ここは北海道のどこでも見られる林・・・

しかし道路から撮影した林の背中側には北海道のある田園風景が広がっている。

もう雪を待つ季節で、田んぼには何もない。
ただよく見ていただきたい。
この場所は大昔は後ろの林のような状態だったはずである。
そこに人が入って、開拓をして、作物を作り、生計を立てるようになった。
自然のことを考えると、陸地にはデコボコがあり、雨や雪が降る。その雨や雪が溶けた水は地下にしみ込んだりして、林を育てる。
染み出た水は高いところから低いところに向かって流れて行き、やがては海に注ぎ込まれる。
そんな原野に人が入るとすれば、当然低くて、水のあるところが便利である。
そこで耕作をするために、土地を平らにして、耕作面積を増やして来た。
また田んぼには水が必要だ。だから米どころの地域には、川から引き込まれた用水路が走っている。
北海道にはおいしいお米や野菜がたくさんあるし、畜産業も盛んである。
これらが繁栄するには、野生動物の被害が少ないと言うのが条件になるのだ。
せっかく収穫間近になった物を食べられたり、病気を媒介されたり、人や家畜が襲われるようなことがあってはいけない。
そのために入植した頃はオオカミの被害が多く、人間は北海道のオオカミを絶滅させた。
しかし、そのツケが次世代の今になって問題になっている。
天敵がいなくなったシカが増えて来ていること。
それによって、農林業の被害が毎年増えて来ている。
それではシカを駆除すれば良いことだと言うが、これに反対している人もいる。
シカには何の罪もない、命を奪う権利はない・・・
本来自然界では喰うもの喰われるものがいて、バランスが取れる。それによって一つの場所に多くの生物たちが生活出来る。生命の起源は水からで、きれいな水のあるところには小さな小さな命があるが、それを食べるもの、またそれを食べるものと言う連鎖があり、自然界は成り立っている。
家族が増えたことによって土地が足りなくなり、生活環境を求めて他の土地に行き、そこを開墾して生計を立てることだって、人間と言う命の生き方かもしれない。
さらに農地に変わったところは生態系が崩れてしまうが、それにしてもそこに適した生物が住んでいる。
しかし多くの人が密集しているようなところでは、地面もコンクリートや舗装道路となり、生物が住みづらく、水も染み込みにくいようになっている。二酸化炭素を酸素に変えてくれる緑も、はるかに足りていない。でもそれによって、人間の生活はしやすくなっているのだ。
さて皆さんならこの現状をどう考えるだろうか?
それぞれの立場や体験、経験などから、ご意見をお持ちだろうと思うが、私たちの子孫や未来のために、どうして行ったら良いと思いますか?
ぜひ考えて行きたい問題だと思います。