憧れの人 | 北海道のまっつのブログ

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 私をここまでにしてくれたという人が先日の北海道新聞に大きく出ていた。
 相変わらず良い仕事をされている。
 私は訳があってその仕事から離れたが、今でも彼にはとても感謝している。

 高校時代に就職活動をして、最後に行った施設で初めてお会いした。
 すごい人だと、噂には聞いていた。
 ご実家がお袋の実家と近所で、お袋はよく知っているようだ。
 当時彼のような仕事をしたいと思ったものだったが、現実は少し路線が違う職場しか手応えがなかった。
 生意気だった私は、彼に「そこに就職するなら、しない方が良い」と言い放った。
 私には夢があったのだ。そこだとやりたくないことと言うか、やるべきことじゃないことをさせられそうな気がした。
 しかし彼は私の意見を聞いてくれてから、理想とする職場なんかそうそう見つかる物ではない。それならどこでも良いからまず入社して、仕事や仕組み、知識を人並み以上に覚えて、それから違うと思うことはお前が変えろと言ってくれた。
 この言葉がなければ、今の私はなかった。

 就職してから仕事が順調で、ある程度の結果を出しての研究発表の時、偶然にも彼も参加していた。そこで少し成長しただろうと言うことを伝えたかった。しかし、彼の発表を聞いて、レベルの違いが大きすぎると感じた。夜の懇親会で「お前がやっていることは、遊びだ」と言われた。調子に乗って生意気になりかけていた私を諌めてくれたのだ。

 多くを語らない先輩ではあるが、私が間違った方向に向かっている頃に、偶然にもお会いする機会に恵まれ、何度も修正してもらった。

 彼からは素人と玄人は違うと言うことを教わった。
 例えばテレビで野球を見ていると、どうして打てないんだとか、なんで打球の処理が下手なんだと思うことがある。
 でも私だって野球ぐらいはしたことあるが、プロ野球から声なんかかかったことがない。部活もやってなければ、草野球程度で、ましてや公式球でキャッチボールも、ノックも受けたことがないのだ。そんな素人がプロより勝っているわけがない。
 この世界も同じことで、素人が真似していることや意見されることだって多いけど、目的はまったく違う方向なんだと言うことを教えてもらった。志を高く持ってやって行かなければいけないと言われた。

 今でも覚えているが、高校時代に家に泊めてもらって、ご飯をごちそうになった時、家中に仕事に関する本が置いてあり、寝室に行くと壁中が本棚でそこにも専門書だらけだった。
 どんな人と知り合うかは、人生を大きく変える。
 でも出会っていても、誠意を持って相手の話を聞こうと思わなかったり、自分を主張してばかりだともったいないと思うのだ。
 そんな若かった時代に、根気強く色々なことを気付かせてくれた。
 本当に感謝している人の一人だ。
 もう定年になったはずだと思っていたが、再任用で勤務していると言う。まだまだ世の中は彼を必要としているんだと思う。