階段を降りること | 宇宙先輩

宇宙先輩

空想科学冒険イラストレーター、マッシモロッシ。

東京の駅は混雑する。

ラッシュアワー、詰め込まれた電車から
一気に乗客が降りると、駅の階段は押し合いへし合い、滞る。

昇りと下りの一方通行の矢印が、階段に貼られている。
あまりの混み様、そして逆方向の客が見当たらない場合
それを無視して逆走しますか?

時折、する。
急いでいたりすれば。
そんな時、どこか後ろめたさを感じ、さっさと事を済ませよう、つまりは
階段を登るなり降りるなり、を急ぐ。

大きな流れに整然と。
ルールに沿って律儀に。

横断歩道でも、時折あること。
車が全く見当たらず、安全極まりないけれど
ルールだから赤信号は渡らない。

そんなタダシイ国民性。

これを良しとするか、それとも。

もちろん、階段で行き交う人の量が拮抗すれば
あえて逆走、流れに立ち向かう事も無い。

横断歩道だって、車がびゅんびゅん行き交っていれば
信号に従った方が安全だし確実だ。

ケースバイケースですが、時折、自分の中で
人が集まった時の、この律儀さに疑問符がつく。

安全や自分の行動を、機械だったり矢印のシールだったり
不特定多数の常識、総意だけに委ねる事を、ちょっとだけ怖く感じたりする。

ルールも良いが、最期の判断は自分で歩く。昇る。降りる。

進む。

基礎から学ぶ流体力学/飯田 明由

¥2,940
Amazon.co.jp
忘れられた日本人 (岩波文庫)/宮本 常一

¥735
Amazon.co.jp

日本人としてこれだけは知っておきたいこと (PHP新書)/中西 輝政

¥777
Amazon.co.jp