お化け屋敷だよ | 宇宙先輩

宇宙先輩

空想科学冒険イラストレーター、マッシモロッシ。

夏だねえ。

夏といえば、お化け。(?) …で、お化け屋敷(!)。
最近のお化け屋敷は、やたら出来がよかったりする。
怖さの演出も長けていたり、小道具がすげリアルだったり。
そりゃそうだ、それこそハリウッドで活躍してたような
アーティストが手掛けたりしてるんだから。
けれど、不思議なもので、やたらリアルな作り物より
あからさまな不出来なもののほうが怖かったりする。
昔ながらのはりぼての戸板返しとか番町皿屋敷の人形が
苦悶の表情を顔に張り付けたまま(作り物だからあたりまえか)、機械じかけで
無機質にがちゃがちゃとか動いたりしてると、いやーーなものを見てしまった気分になるね。

あれはどこだったか、河口湖のそばにある猿を見せ物にした遊園地(?)だったか。
探偵ナイトスクープ風にいえば、パラダイス。
地味ーな、少々虚脱感を誘うところであったな。
そこのお化け屋敷はもう、ホントに怖かった。

トタン板の入り口をぎい、と開けると中はまっっくら。
マジ何も見えない。立て付けが悪いのか、床がぶかぶかしてたりして。
埃臭いし、これじゃ廃虚探検に来た気分だ。
恐る恐る入ると、薄暗がりの中に血まみれの白い足や手が無数に乱立。
…それは使い物にならなくなった洋品店のマネキン人形を
どかどかと積み上げて赤ペンキをぶっかけただけのしろものだった。
ううむ、と唸る。これは怖いというより嫌悪感を呼ぶ代物だなあw

暗くてほとんど何も見えないことより、なにより一番怖いのは
どこかから漂う異臭であった。
ふと気付けば、歩き進む壁の向こうはトタン板一枚隔てて
猿が飼われているゾーンである。
つまり、猿共の体臭や糞の匂いが、おのずとお化け屋敷空間に漂うのだ。
時折、がたがたっ!と壁を叩いたり、きぃと鳴き声が聞こえたりして。
これが、もう、ほんとに、怖かったよ。いやーだったねえ。
匂いがもたらす恐怖というものがあるのだ、とそのとき思いました。

もう二度と行かな…。いや、行くかなあ。
だって、一緒に行ったカワイコチャンと手を繋げたものね!(笑)

その後、そこは今もなお健在なのであろうか?と思い立ち
検索をかけてみると、あったよ。

河口湖野猿公園

どうやら、くだんの不健康でユルいお化け屋敷は無くなっていそうな感あり。
今ではファンシーでキュートな動物園をうたっているようだ…。
そうだ、資料室という建物に置いてあってかなり困らせるガハハエロな展示物
(エッチなカタチの樹とかね)はまだありそうだけども…?

誰かチェックしに行ってくれませんか?(笑)
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