(リンクなど、追記あり。)

 

 

へと、

まずは演技など。

 

 

 

 

全米とはいえすんごい得点す。

もう上も下もオール満点のよなもん。

旧採点時代の、女子シングルに求められるスタイルの最高峰、最適解。

そんなクワンもこのすぐあとの長野五輪で、

技術押しのタラ・リピンスキーに、ともにノーミスながら負けるのです。

 

 

90年代、女子は北米の時代でした。

今の全露的、ここで勝ったらイコオル世界でもトップも同然という時代。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ミッシェル・クワン。

男子シングルスケーターの、ほんの一握りの選手を讃える称号にKing of the Skateーという言葉がありますが、それに倣えば、Queen of the Skateーはこの人じゃあないでひょか。

 

Queen of the Skateーという語感だけをとっても、今この言葉を背負えるスケーターは・・・と考えると、こおれが案外に思い当たらない。

ふいと思いつくのは、いまだ現役を標榜するカロリーナ・コストナー、、でひょかね。自分は。

 

 

クワンは浅田真央とおんなじで自分にはとても語れぬスケートの巨人で、今までほっとんど書いてこなかった。昨年の今頃あげた30daysにも、巨人過ぎて選から外れているスケーターの一人。というか語れる言葉を自分は持っていない。

・・っだけんども、来期、知子ちゃんがやってくれるわけですよ、この2演目を。

 

たあびん・・来期はクワンの名と演技を耳に、目にする機会も増えるんじゃないかとおも。

 

で、今期も。個人的にちょっと思い出していた時期がありました。

はい、先のストックホルムワールドっす。

まあまあ記憶に新しいあの採点。当時自分は久しぶりに感じたスケート発祥の地、欧州のエレガンスが価値基準に色濃くあったと書きました。でまあこれをシンプルにスケートのエレガンスとすると、行き着く一人にクワンが居たのです。

・・・てなに彼女米国人やん・・というツッコミは甘んじて受けつけよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

へと、スケートが作り出す動きだけで演じているんですよね。よい姿勢の中で。フリーレッグも自然に伸びるとこまで伸ばしてみたり。Lyra Angelica 開始早々右足でバックアウト、、つまり後ろ向きに右足をキュッと外側に倒しながらくるんと弧を描き円のシメにまたループターンを入れる、その動作から生まれる自然なポジションに添えられるフリーレッグ、、左足は誰がみても美しいのではないかしら。無駄なものが何も無い。つなぎが薄いのではなく極限まで一歩一歩を引っ張る。伸びるところは最後までよい姿勢で伸ばして「滑る」という動きで生まれる余韻まで重要な表現のひとつ。

でもって、余韻は余白となって、観るものが情感を汲み取りやすくなる。

たあぶん、まっちー的おなじパターンを継承して滑ると誰もこんな風には滑れない、とおも。

 

ストックホルムワールドは、この滑りにも価値が置かれている、、ていやこれ基本だと思うんすが、それが強めに、観るものもあれあれ?っとわかるくらい、はっきりと出ていたと思いました。めっちゃ滑りの基本に振れていた。

これは、試合ごとのジャッジメンバーによっても、差が出るところではないかと思います。

ですから、つなぎも、これでもかーというほどモリモリではない知子ちゃんの5cが、ミスはあったけれど、評価されていたというのがとても腑に落ちた試合でもありました。ひいては男子フリーのはにゅさんにもいえるんじゃないでひょかー

ただそれも、私見ながら女子ショート後のジャッジミーティングで現行演技の傾向など、確認しあったのかは知らんが、フリーでは他のスタイルも並列評価されるようになっていた気もします。

があこの傾向は、多少の差はあっても、来期も続くと思われ。

注目っすね。

 

 

ストックホルムワールドの総括としてアップされた安藤美姫ちゃんのレヴュを貼っときます。

 

 

 

 

 

 今大会を総括すると、フィギュアスケートはやはりジャンプだけでなく音楽に合わせた表現や、昔からあるように一つひとつのポジションを美しくとるという部分も大切に引き継がれているのかなと思います。やることも多く、レベルも気にしなくてはいけないルールにはなっていますが、昔ながらの洗練されたフリーレッグの美しさなどが映える滑り、基礎の美しさは変わらないのかなと感じています。

 

 今回表彰台を独占したロシアの選手たちは、そのどちらも備わっているから強い。ジャンプだけが注目されがちですが、3人ともジャンプに加えて美しさも備わっているからこその結果だと思っています。

 

 

もっちゃんの課題についても詳しく言及されている。

彼女がキスクラで落ち込む姿は、画面上で見ていてもとても心が痛くなったけれど、

所作がワイルドだ、というのはかねてから言われていたことで。

それが圧倒的スケーティングスキルがバリバリ発揮できているときは、目立たなかったところ、慎重になり滑りがいつものように発揮できなかったとき、そこは顕在化したようにも思いました。

 

外野は、選手達の感じた思いなどを推し量ることは到底出来ませぬが、5cがなかなか上がらず、苦しい思いもしただろうみきちゃんの言葉は説得力があります。

 

 

もっちゃんの野趣味は損なわれることなく、

より洗練された滑りの動きが手に入りますように。念。

 

リショーさんがなんかのインタビューでかおちゃんのこの所作のワイルドさを問われてこう答えていました。

「カオリはカオリだから」

こんな風にもっちゃんの持ち味を理解してくだすっているリショーさんってば、心強い。

きっと、またひと回りビッグになったかおちゃんに会える。

 

 

 

 

 

とお、クワンの演技もそりゃあたくさんありますで、

簡単ガイド的まとめを拝借。多謝ーー

 

 

 

 

 

アス比がおかしかったり映像が荒いのもありますが、無問題。

こうした演技紹介動画は、意味あるものと扱われてほしっすね。