こういう報道のされ方はしていませんが、昨年から今年にかけて「石油ショック」が来たと私は考えています。
アメリカの石油需要が1982年以来の減少を見せました。第二次石油ショック以来初の減少ということです。2000年のITバブル崩壊後の不況期でも減らなかったものが減ったわけです。
その一方で原油価格は7月から下げました。グルジア紛争とその直前にあったトルコ国内での爆発事件とでBTCパイプラインが危険にさらされていますが、それにもかかわらず原油価格が上がらなくなっていますので、おそらくは巨大な規模での買い持ちポジションの決済が起こっていて、当面価格は上がらない状況が続きそうに思えます。
また、原油高騰も引き金の一つとなって、代替エネルギー導入が風力発電機と太陽電池を中心に活発化しつつあります。これらの報道が非常に増えました。
幸い、世の中の対応が私の想定より早く始まったということですね。
「化石燃料を長期的にあらゆる意味で代替する方法論」はまだ見つかっていませんが、技術革新次第では本当に「脱石油」するかもしれない、という感触を私は得つつあります。