前回投稿した記事の要点を抜き出してみます。

・大慶油田は現状中国産原油の約4分の1を産出している。
・1959年に発見され、産出ピーク年は1999年だった。
・ピーク産出量は年産5600万トンだった。
・2006年は年産4300万トンだった。
・2020年に年産2000万トンになる見通し。

もう一つデータを重ね合わせてみます。

(独)石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)は、「石油・天然ガスレビュー」という情報誌を奇数月に発行しています。

私も購読しています。JOGMECに電話して注文すれば誰でも無料で購読できます。(冊子を郵送してくれます)

今月発行された 2007.9 Vol.41 No.5 の1ページから20ページに「日本石油産業界の新戦略候補:重質原油開発ビジネスモデル」という論文があります。

JOGMECウェブサイトでも読むことができます。ここです。<http://oilgas-info.jogmec.go.jp/report_pdf.pl?pdf=200709_001a%2epdf&id=1815 >

このPDFファイルでは4ページ目(Vol.41 No.5 冊子の4ページ)に、「主要原油のAPI度」という図が載っています。

API度は「American Petroleum Institute が定義している原油の重さ(比重)の尺度」です。数字が小さくなるほど重質であることを表している指標です。

図を見ると、大慶原油の比重が0.85~0.87程度であることが読み取れますね。仮に0.86としましょうか。