石油元売り業界は4月27日から「バイオガソリン」の販売を開始しました。
「バイオガソリン」は「バイオエタノールとイソブテンを原料として製造したETBEをガソリンに7%混入した燃料」のことです。
この点、新聞記事でも混乱が多少見られます。
「バイオエタノールをガソリンに直接混合した燃料」と「ETBEをガソリンに混合した燃料」と、区別なしに「バイオガソリン」と読んでしまっている例があります。
ま、ひょっとしたら、石油連盟も商標登録していなくて、この混同が許されているのかもしれません。今のところ「バイオガソリンは登録商標です」という記述を見たことが一度もありませんので。
ロゴマークは結構見るんですけどね。なかなか可愛らしいのを。ページの一番下です。
↓
http://www.paj.gr.jp/eco/biogasoline/
このロゴマーク、消費者に誤解をなかなか上手に与えてますね。バイオマス由来の部分は、ETBEのうちの一部、エタノールだけです。ETBEの混合率が7%で、そのうちの一部分なので、実際には「バイオガソリン」と呼ばれる液体燃料全体のうちの3%程度しかバイオマス由来でないわけです。その意味では「E3」と大差ありません。
でも先に「バイオ~」って名前をつけちゃったんですね。なかなか上手です。イメージは「E3」よりずっと良いと思います。
いずれにせよ、日本の石油業界が言う「バイオガソリン」は、「バイオエタノールとイソブテンを原料として製造したETBEをガソリンに7%混入した燃料」のことを指しています。