トウモロコシを葉や茎まで含めて丸ごと燃料作物にしようという研究もなされています。
日経産業新聞 2007年5月9日 p11
「葉や茎もエタノールに」
(Quote) 米ミシガン州立大学は、ガソリン代替燃料であるバイオエタノールの生産に適した新種のトウモロコシの栽培に成功し、特許を取得した。トウモロコシの粒の部分だけでなく、葉や茎からも同様にエタノールが生産できるという。
葉や茎は繊維のセルロースを糖に分解してエタノールを作り出すのが難しく、コストもかさむため、現在はトウモロコシの粒から生産している。開発した新種は、セルロースなどを糖に分解する酵素を葉の中に含むという。低コストで効率的にエタノールを生産できるようになると期待している。 (Unquote)
これが実用化された場合、収穫後の農地に枯れた茎や葉が残らないことが問題になるかもしれませんね。土壌の腐植が減ってしまいますからね。長期的には問題となり得ると私は思います。
それと、考え過ぎかもしれませんが、葉の中にセルラーゼが生成されるということは、植物が自分で自分を破壊する、ということに思えますが、そうなんでしょうかね? 人間の病気で言うと、「自家中毒」みたいな。
どんな生育状況を見せる作物になるんでしょうか。