新聞に出てきたのはイランとアラブ首長国連邦だけです。
ま、それは仕方ありません。サウジアラビア(31%)、アラブ首長国連邦(25%)、イラン(11%)の3カ国が、日本の3大原油輸入国ですから。この3カ国で3分の2です。
記事(12): 日本経済新聞朝刊 2006年10月27日(金) 31面
「原油供給削減を通告 UAE、11月積み3-5%」
記事(13): 日本経済新聞朝刊 2006年11月18日(土) 25面
「OPEC DD原油 減産姿勢 そろわず イランなど、契約量通り サウジ、供給削減を実施」
記事(14): 日本経済新聞朝刊 2007年3月9日(金) 27面
「4月積み原油契約通り供給 アブダビ」
まとめると、こうなります。
(ア) イランは供給量をほとんど削減していない
(イ) アブダビは11月積み・12月積み・1月積み・2月積みについて供給量を削減した。削減率は11月積みは3~5%(他は不明)
(ウ) アブダビは3月積みからは供給量を元の契約量通りに戻した
この様子から、サウジアラビア以外はわずかしか減産していないらしい、という推定が可能です。
前回#310の(d)と整合してますね。