今のところバイオ燃料の大きな産地はブラジルとアメリカですが、ブラジルに続く熱帯の大産地としてインドネシアが浮上しつつあります。
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インドネシアでバイオ燃料生産 大手商社、相次ぎ計画
伊藤忠、年10万キロリットル 三菱商事・三井物産も検討
【ジャカルタ=代慶達也】 日本の大手商社がインドネシアで相次ぎバイオ燃料工場の新設に乗り出す。伊藤忠商事は現地企業と組み二〇〇七年中にガソリンの代替燃料となるバイオエタノールの工場を現地に新設。三菱商事や三井物産なども工場建設に向け調整を進めている。パーム油やキャッサバなど原料の植物が豊富でブラジルなどに比べ日本に近い同国を各社は対日輸出拠点にする意向で、同国がアジア最大のバイオ燃料供給基地に浮上しそうだ。
伊藤忠商事は現地のエタノール生産大手モリンド社と共同でスマトラ島南部とジャワ島東部の二カ所にバイオエタノール生産工場を建設する。芋の一種であるキャッサバを発酵させてアルコールにしてバイオエタノールを生産する。合計生産量は年十万キロリットルで同国では最大級のバイオ燃料工場となる。投資額は五千万ドル。当面は国内市場で販売する計画だが、将来は日本に輸出する。
三菱商事と三井物産はインドネシア政府とバイオ燃料普及のための覚書を締結。パートナー企業の選定や農園運営の調査を始めた。双日も現地企業などと組みカリマンタン島東部でパーム油を使ったバイオディーゼル燃料工場の建設計画を進めている。
インドネシアはバイオ燃料の原料となる熱帯植物資源が豊富で、パーム油の生産量は〇八年にはマレーシアを抜き世界一となる見通し。すでに中国海洋石油などアジア系の資源企業や、米穀物大手アーチャー・ダニエルズ・ミッドランドなど世界的なエタノール生産企業も進出を決めている。
インドネシアは現在、原油ガス生産が低迷している。このためユドヨノ大統領は「バイオ燃料事業を新たな戦略産業に育てる」意向だ。エネルギー・鉱物省によると、同国には国内外の五十社以上がバイオ燃料事業への三角を計画、総投資額は百二十四億ドルに達するとしている。
...(中略)...
... 日経大手商社は「インドネシアがアジア最大のバイオ燃料大国になる可能性が高い」と見ている。 (Unquote)
これまでで、名前の出てきた商社は合計6社です。