「遠い将来」の連載中に、「植物体内でそのまま油脂などの液体燃料の原料を生成させることも選択肢の一つ」という内容のことを書きました。
この萌芽とでも言うべき報告がすでになされています。
日経産業新聞 2月2日(金) 10面
(Quote)
芽の成長促す遺伝子
名大が発見 植物油、効率生産も
名古屋大学の中村研三教授、塚越啓央博士研究員らは、植物の芽の成長に必要な遺伝子を発見した。この遺伝子が働かないと芽が成長を止めて種のように油をため始めることを突き止めた。高価な油を効率よく作る植物の開発に役立つと見ている。...(中略)...
...(中略)...現在は植物油は種から採取するが、種を待たずに植物から直接採取できる可能性がある。 (Unquote)
私の空想(?)では、「茎の中にたっぷんたっぷん油のつまった、直径何十センチもの『ぶっとい草』を開発」すれば、燃料油を供給できたりして、ということです。
ま、まだ空想にとどめておきましょう。
ちなみに、「たっぷりの油を植物に生産させる」には、その前提条件として、「たっぷり光合成させる」必要があります。光合成量の増大は、人間が利用するための余剰を植物に十分な量生産させるための必要条件です。