硫黄が混じることを防ぐため、「反射炉」と呼ばれる、燃焼炉と溶解炉を別室にする製鉄炉が発明されました。それまでは鉱石を溶かすその炉中で木炭を燃やしていましたが、燃焼と溶解と空間を分けることにより硫黄の混入を防ぐことができるようになりました。(後に石灰石で不純物を除く高炉が発明され、それに取って代わられました)
「コークスで製鉄する」ことには、硫黄が混じることのほかに、もう一つ壁がありました。
コークスを発火させるためには石炭より高い温度が要求されます。ですから、炉に吹き込む空気を以前より多くしてやり、たくさんの酸素と反応できるようにさせてやる必要が生じました。
ところが、なかなか水車の力や人力で吹き込む量を増やせなかったのです。
そこへ、(全く別の目的で)蒸気機関が発明され、製鉄用の炉へ空気を吹き込む動力源として利用されました。
こうしてイングランドでは製鉄が発展し、質の良い鉄を大量生産できるようになりました。これが長期的に国力の増大に大いに与って力があったことは言うまでもありません。
こういう根本的なところで差がついたため、最終的にイングランドはオランダから海上の覇権を奪い取ることができたのです。
「コークスで製鉄する」ことには、硫黄が混じることのほかに、もう一つ壁がありました。
コークスを発火させるためには石炭より高い温度が要求されます。ですから、炉に吹き込む空気を以前より多くしてやり、たくさんの酸素と反応できるようにさせてやる必要が生じました。
ところが、なかなか水車の力や人力で吹き込む量を増やせなかったのです。
そこへ、(全く別の目的で)蒸気機関が発明され、製鉄用の炉へ空気を吹き込む動力源として利用されました。
こうしてイングランドでは製鉄が発展し、質の良い鉄を大量生産できるようになりました。これが長期的に国力の増大に大いに与って力があったことは言うまでもありません。
こういう根本的なところで差がついたため、最終的にイングランドはオランダから海上の覇権を奪い取ることができたのです。