長い間、人間はバイオマスを燃やし、調理や暖房に利用してきました。

・木材(薪。木の枝や樹皮も含む)
・木の葉、草
・木炭(木材を蒸し焼きにしたもの)
・家畜の糞

幼少の頃、自宅の近所に落ちていた松葉を集めて焚き火をし、さつま芋を焼いたことがあります。松葉は油を含む優れたバイオマスでした。^^

私が書いているもう一つのブログ New Sinology では、「胡と漢」と題して、北東~中央アジアの騎馬民とシナ農耕社会との相克の歴史を書いています。そこではいちいち書いてませんが、遊牧民は家畜の糞を燃料として常用している人たちです。よく燃えるそうですよ。

ついでに言うと、糞を火にくべたその手でご飯を食べてるんですけどね。^^; からからに乾燥していて平気なんだそうです。

バイオマスを燃料としている限り、地上の植生の限界に人間は縛られ続けます。

木を伐採し過ぎて森が消滅したり、家畜が草を食い尽くしたりして、少しずつ人間は自然に追い詰められていきました。

そこへ登場したのが石炭の利用だったわけです。