まずは、安く豊富に石油が得られる状態が維持されてきたおかげで我々がどのような便益を得てきたか、について述べます。「石油の便利さ」と表現しても構いません。
これを理解すれば、石油が減退するに従って何が問題として表面化するかがわかります。
そして、何を解決しなければならなくなるか、がわかります。
そうすれば、現在開発中の諸々の石油の代替品や省エネルギー技術などが、来る将来どういう重要性を持ち得るのか、どういう効果を社会にもたらすと期待できるのか、それら代替品や省エネ技術が現状どういう欠点を抱えているのか、がわかります。