9月13日(木)23:41 NIKKEI NET
インドネシアの原油生産量が最低に、米社に生産前倒し要請
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20060913AT2M1301J13092006.html
[概要]
・インドネシアの8月の原油生産量は日量86万バレルに減少
・この生産量は前月比3万バレル減少
・本格生産を始めた1970年代初め以来の最低値となった
・スハルト政権崩壊後の政治的混乱や税制優遇措置見直しなどにより欧米メジャーの投資が鈍ったことが主因
・アメリカの会社に国内最大級の油田での生産開始を2008年1月に前倒しするよう政府は要請した
・ジャワ島、スマトラ島などの油田施設が老朽化
・日量145万バレルのOPEC生産枠を大幅に下回る生産水準が続いている
・今年の生産量はピーク時の約半分に落ち込んでいる
・国内の石油製品需要増加により2004年に原油純輸入国に転落
・大統領はエクソンモービルに日量16万バレルのジャワ島中部チェプ油田の生産を当初の2009年から2008年に前倒しするよう要請した
9月14日(木) 日経朝刊 p9
インドネシアの原油生産最低
この記事は上のオンライン記事を翌朝紙面上に掲載したものです。ただし内容は最初の5点だけで、チェプ油田の写真が付いているので、当該油田がチェプ油田であることがわかるようになっています。
9月14日(木) 日経産業 p4
東南アジア最大の肥料工場 中国人投資家が買収 - インドネシア
[概要]
・インドネシア企業ブミ・レスタリ・プルサダは、中国人投資家が率いる企業
・同社はアセアン・アチェ・ファーティライザー(AAF)社を買収し操業再開する
・AAF社はインドネシア、シンガポール、マレーシア、タイなどASEAN主要国が合弁で1979年に設立した会社
・AAF社工場は東南アジア最大の肥料製造工場。1990年代後半に肥料を年間70万トン生産、日本や中国などアジア地域全体に輸出していた
・アチェ州の天然ガスが不足し、AAF社は2003年に操業を停止、清算手続きを進めていた
・ブミ・レスタリは、石炭ガス化技術の導入により操業再開する考え
この「中国人投資家」は、文脈から察するに、大陸中国出身の人物のようです。
では、次回から、これまで述べてきたニュースの内容を分析してみましょう。