セルロースとヘミセルロースを分解して糖分子を得る工程は、現時点でも技術的には可能になっています。以下のような方法です。

・植物体を細かく砕く

・酸と植物体を混合する

・加熱する

・植物体が融け、細胞壁が溶解し、細胞壁を構成するセルロースとヘミセルロースが分離される

・セルロースとヘミセルロースが酸によって加水分解され、糖分子に分解される

「酸」には多くの場合硫酸が使われています。

月島機械、日揮、三井造船などの企業が国内外でセルロース系エタノール工場を建設しようとしていますが、今のところこれらの工場は上述の「酸を利用した前処理・加水分解プロセス」を用いています。

この方法論には欠点があります。