「ハバートのピーク」到来による全世界石油産出量減少への対策を目的として、アメリカ政府は今4つの長期戦略を実行に移しつつある(一部はすでに実行に移している)と私は見ています。

(a) 比較的石油採掘が進んでいない油田地帯イラクを支配し、当面のエネルギー源を確保する。

(b) 長期的に外国産エネルギー源からの脱却を図るため、軍部は「省エネ+代替エネルギー(主に石炭液化?)利用」を目指す。

(c) 長期的に外国産エネルギー源依存度を減少させる民間向け対策として、エネルギー省が「(民需用液体燃料向け)セルロース系エタノール」技術開発に注力する。(これだけでは不足を賄えないと思われ、ハイブリッド車増などによる節約策推進と併用の可能性大と見る)

(d) 民間への電力供給については、原発建設を推進する。(民間では風力発電推進も進みつつある)

私の頭の中では、「このブログは、上記4つのうちの(c)を対象とする」という扱いになっています。ここではバイオマス液体燃料のことしか書きませんが、中東情勢・原子力開発・石炭液化・風力発電・太陽電池などの情報にも毎日注意しています。

「大きな政治的な話」に、それも私が個人的に想定しているに過ぎない仮説に、ちょっと踏み込み過ぎました。次回から、液体燃料の話題に戻りましょう。