私の把握している範囲で言うと、地球温暖化論者は以下のような問題を抱えています。

・そもそも、過去の気候変動が何によるのか解明されたとはまだ言えない、と考える。過去数万年~数十万年程度の期間の間において最近200年間の大気温上昇が大きすぎるというが、太陽系・地球が誕生してからの期間の長さを考えると、対象期間が短すぎる。

・恐竜がいた時期に地球が現在よりも暖かかったらしいことがある程度分かっている。そういう時期から比べると現在まで気温は下がっている。またその間にも上がったり下がったりしている。人間が活動していなかった時期でも大きく上げ下げしてきていると推定されている。そういうことからもここ200年の温暖化傾向に人間が排出した二酸化炭素がどのくらい貢献しているのか、人間の活動以外の要因が大きいのか、についてまだ断定できるわけではない。

および、

・ある期間内において人間が排出したであろうと推定される二酸化炭素量と、実際に大気中の濃度を測定して推定されるところの二酸化炭素増加量とが、一致しない。前者が多い。

もし地球温暖化論者が正しいとすると、「どこかへ消えてしまった二酸化炭素があるが、それはどうなったんだ?」というわけです。

この「どこかへ消えてしまう二酸化炭素」は、今のところ「海へ吸収されている」と推定されています。

従って、

「じゃあ、二酸化炭素をあまりに大量に放出したら深刻な温暖化が起こって生態系と人間の活動に悪影響を与えると仮定するとしても、海が吸収して悪影響を緩和してくれるかもしれないんだね?」

と私は言いたくなります。

今のところ、私の思考はここで止まっています。

私の意見を別の言葉で言い直すと、

「温暖化論者は人間中心に物を見過ぎている。太陽活動や地球の公転・自転は人間の活動とは関係なく行われている。別に人間様のために太陽の中心で核融合反応がおこったり地球が回ったりしているわけではない。人間の存在なんか関知せずにおこっている。おまけにその自然のメカニズムを細部まで人間が全て知っているわけでもない。人間の力によって温暖化している可能性が無いとは言わないが、そんな簡単に結論できるのだろうか?」

ということです。

お断りしておきますが、「人間活動によって温暖化が起こっている可能性が無い」と思っているわけではありません。「温暖化防止を具体的な政策目標とできるほど、我々は地球や宇宙のことを分かっているとは言えないのではないだろうか?」と私が思っているということです。