7月23日(日)日経7ページに載っていた記事のもっと詳しい内容が、7月25日(火)日刊工業新聞13ページに載っていました。
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[要旨]
1.政治的背景:
1.1 5月にアブドラ首相が来日した折にバイオディーゼルを両国間最優先課題として推進したい旨を示したのを踏まえ、NEDOが公募形式で補助事業を展開。
1.2 アブドラ首相来日時、新日石・トヨタが産業界を代表して同首相に技術開発状況を説明した経緯あり。
⇒ http://ameblo.jp/mattmicky1/entry-10014454214.html#cbox
で少し述べました。
2.技術開発の状況:
2.1 「パーム油と軽油を混合減圧して水素化分解し、パーム油留分の大半を軽油化する技術」を開発した。パーム油を灯油・軽油に高効率で転換できるようになった。
2.2 これまでの試験は「軽油80%+パーム油20%の混合物」に対して行ってきた。今後は「100%パーム油」水素化分解の実証試験に入る。
2.3 製造コストは、脂肪酸メチルエステル化(最も一般的なバイオディーゼル製造法)と比べ「それほど高くならない」。
3.事業内容:
3.1 NEDOが東南アジアにおいてバイオディーゼル実証事業を計画している。この事業計画の公募として、今回の両社による事業を行う。
3.2 新日本石油が100%パーム油を原料とするプラントをマレーシアに建設。2009年度に稼動。
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日刊工業新聞の見解として、「(日本への)大量輸入に道が開ける」とありました。
ということは、#40と考え合わせると、「日本で自動車の給油口に入れるため、日本人の口に入る食用油が減る」という現象に少なくとも一部加担するのかもしれません。
まあ、燃料が手に入ることそれ自体は結構なことですし、carbon neutral であることも悪い話ではないとは思いますが。