アメリカに Dyadic International という会社があり、セルロースからのエタノール製造を研究しています。

Ethanol Fuel Now 7月13日記事 "Dyadic Making Progress with Enzyme Mixtures for Cellulosic Ethanol"
http://ethanolfuelnow.com/ethanol-fuel-news/latest/dyadic-making-progress-with-enzyme-mixtures-for-cellulosic-ethanol/

私は今、先日ご紹介した米エネルギー省の報告書を読んでいるところですが、それを読んでようやく私にも多少わかってきたことがあります。

植物の繊維質は、要するに細胞壁の塊です。

細胞壁は主に3種類の物質 - セルロース、ヘミセルロース、リグニン - から構成されています。

これらの物質がそれぞれどう違うか、まだ私も把握していませんが、最初の2種類 - セルロースとヘミセルロース - だけがエタノールの原料となる、ということは、報告書を読んでようやく分かりました。

で、この2種類の物質を糖に変換する酵素2種類をそれぞれ、「セルラーゼ」、「ヘミセルラーゼ」と呼んでいます。

上述のURLの記事は、「糖への変換高率を大幅に高めたセルラーゼとヘミセルラーゼの混合物に関する研究成果を Dyadic が発表した」という記事です。

この分野では、デンマークの2社(Novozymes と Genencor)、カナダの2社(Iogen と SunOpta)なども研究開発をしています。

経済面およびエネルギー収支の観点から実用可能な製造プロセスをどこが最初に開発するか、目を離せません。