#11で取り上げたバイオ・エタノール・ジャパン関西株式会社について、7月13日(木)に日経産業新聞15ページが報じていました。
[要旨]
(1)大阪府堺市に建設中のバイオエタノールプラントは2007年1月から稼動開始する。
(2)稼動当初の生産量は年産1400kl(キロリットル)。この生産量は、自動車4万台分のE3消費量(年間消費量とは書いていない)に相当する。この段階では、原料を加水分解し、糖分としてブドウ糖とキシロースとを得るが、そのうちキシロースだけからエタノールを製造する。
(3)ブドウ糖からエタノールを製造する設備を、2008年に増設する。増設の投資額は数億円程度。増設後は年間4万~5万トンの原料(廃木材)から合計で年産4000klの生産能力となる。この工程で使用する酵素を稼動開始後1年程度の間に選定する。
(4)総事業費(総投資額?)は40億円程度。
(5)廃木材処理(廃棄物回収事業のこと?)による収益を含めると、ガソリンより「やや高い」程度の単価で生産可。
最初の1年間、加水分解工程から得られるブドウ糖をどうするのかについては何も書いてありませんでした。どうするんでしょうね。