#13で述べましたように、日経紙上で4月上旬からどどっと代替エネルギー関連の報道が増えました。

あくまで私の個人的な見解に過ぎませんが、ほかに仕入れた情報と考え合わせた結果、この動き、私には以下のような一連の動きの一部、として映っています。

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2005年8月:
アメリカでエネルギー法成立

2005年9月:
アメリカ陸軍内部で、工兵部門がエネルギー問題対策報告書 ・・・ (a)

2005年10月:
アメリカ海軍所属の研究機関、将来の液体燃料についてプレゼンテーション ・・・ (b)

2006年1月:
ブッシュ大統領一般教書演説 "addicted to oil"。20年以内の原油輸入75%削減を目標

2006年4月:
ブラジル石油公社ペトロブラスと三井物産とのバイオエタノールに関する提携発表

2006年5月:
経済産業省「新・国家エネルギー戦略」発表 ・・・ (c)

2006年6月:
経済産業省、中国に対して石炭液化技術協力を提案

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註:

(a) 以下のURLをご参照ください。省エネの推進と代替エネルギー導入および送電線ネットワークの改修を提唱しています。
http://stinet.dtic.mil/cgi-bin/GetTRDoc?AD=A440265&Location=U2&Doc=GetTRDoc.pdf

(b) 以下のURLをご参照ください。省エネの推進と代替エネルギー導入の具体的手段として、装甲車のハイブリッド化と国内産石炭からの液体燃料製造を提唱しています。興味深いことに、資料作成にあたって米軍部がトヨタから情報を入手していることが書かれています。これはあくまで私の個人的見解ですが、いずれトヨタはアメリカの軍事研究開発に参画すると思います。
http://www.onr.navy.mil/nrac/docs/2005_brief_future_fuels.pdf

(c) 以下のURLをご参照ください。省エネ推進、原子力利用推進を主に提唱しています。もちろんバイオエタノールについても記載されています。
http://www.meti.go.jp/press/20060531004/20060531004.html

上記(a)~(c)は、全て「ハバートのピーク」について言及しています。(a)がもっとも明確に危機感を表している文書だと思います。