#17で私が述べた見解にはネタ本があります。

「新聞が面白くない理由」(岩瀬達哉著、1998年講談社刊)

この本には、記者クラブ経由で役所から流れてくる情報にメディアが依存している状況が書かれています。

この本を読んだのは6年くらい前ですが、実質的に同じ内容のことを15年ほど前に述べた人物がもう一人いたのを覚えていましたので、すぐにピンときました。そのもう一人の人物とは長谷川慶太郎氏のことです。

殺人事件被害者の遺族が「警察がこういってるんだぞ!」とメディア側になじられ、主張するところを取材陣に信じてもらえないことが時々おこります。「権力を追求する」と日頃称しているメディアに所属している人達がそういう態度をとり得るのも、この本に書かれていることが正しいと仮定すると、理解可能になってきます。

刑事事件を取材しているはずのメディア側が実は自分で取材せず、警察記者クラブ経由で警察が流す情報に頼っていると推定できるわけです。警察が流してきた情報を疑う習慣がない警察本部記者クラブ詰めの記者が存在するというわけです。

で、この構図をそっくりそのまま昨今の代替エネルギー関連報道にも当てはめることができる、と私は考えています。