とうとう、エネルギー収支について日本の大手メディアが報じました。私の知る限り始めてです。7月2日の日本経済新聞31ページです。

「エネルギー収支」と同じ概念を表す語はいくつかあります。

・EPR
・EROI
・EROEI
・net energy

全部同じ意味です。

定義を明確にしておきましょう。

定義: エネルギーを得るにはエネルギーを投入しなければならない。その投入するエネルギーに対して得られるエネルギーの比率、それをエネルギー収支と呼ぶ。

私自身は「EROEI」という語になじんでいますが、ここでは「エネルギー収支」という表現で統一しようと思います。

今年前半の報道の様子から、私は以下のように推定しています。

(1)経済産業省は「ハバートのピークは正しい理論で、安い石油は近い将来枯渇する」と認識している。

(2)世間をパニックに陥れないよう注意しつつ、予想される事態に秘かに備えるべくエネルギーを確保する策を、経済産業省は検討し始めている。

今朝の日経記事を読んで、この考えがますます強まりました。

唐突に書きましたので、びっくりされるかもしれませんが、正しいかどうかはともかく、私がどういう推定をしているか追々書いていきます。