世界最大の自動車メーカーGM(ジェネラル・モーターズ)は経営不振が続いています。

原因は色々あるのでしょうが、90年代に施行された燃費規制への対応をおろそかにしたことがここへ来て響いている、という説があります。

ガソリンが高騰しているわけですから、無理もありません。

それで、GMをはじめとするアメリカメーカーは、最近はエタノール対応FFV(flex fuel vehicle)に注力する、という方向性のように今のところ見えます。

トヨタやメルセデスのようにハイブリッド車開発に注力する道はどうも採らないようです。諦めてしまっているのでしょうか。あるいは、違う動力源の自動車を狙っているのかもしれません。

しかし、そうだとしても、実用化は先の話。とりあえずハイブリッド車が売れているトヨタや燃費の良いガソリン車でがんばっているホンダとの差は、なかなか縮まりそうにない、と思えます。

ところで一昨日、さすがアメリカ、大株主からある解決方法が提案されました。

「ルノーと日産の提携関係に参加して、3グループ間で合理化を進めて経営改善すべきだ」というのです。

提案した株主はトラシンダ(Tracinda Corporation)という会社です。この会社はカーク・カーコリアン氏(Kirk Kerkorian)というアメリカではとても有名な投資家が率いている会社です。確か88歳だと思います。

ここで私がはっと思い当たったのは、「日産はハイブリッド車でもFFVでも出遅れているな」ということです。

GMはFFVではまあなんとか。ハイブリッド車では出遅れてますね。

ルノーはどうなんでしょう。どなたかご存知の方がいらしたら、教えてください。

3社連合が成立するかどうかまだ確定していませんが、もし成立するとして、ガソリン高騰時代への対応という点から言うと、私の目には「敗者連合」のように映ります。

どうして、トヨタに支援を頼まなかったのか...?